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国立劇場公演(2005年夏)

国立劇場公演報告(生徒感想文)

 2005年夏、私達は『国立劇場公演』という大きな目標を掲げて、青森での全国高校総合文化祭に出場し、 全国二位に相当する優秀賞・文化庁長官賞をいただいて国立劇場公演の切符を手にすることができました。 国立劇場は国会や最高裁判所に隣接して建っており、日本最高峰の劇場であることが実感できました。中 に入ると緊張感のある張り詰めた空気が漂っていて、優秀校として選ばれたことを実感すると同時に、極度の プレッシャーを感じました。

 広い回り舞台に立つと、客席上部の鮮やかな提灯がとても印象的でした。リハーサルを終えて外に出ると、 長蛇の列ができていて、たくさんの見知らぬ人から『楽しみにしているから、頑張ってね!』と応援の言 葉をいただきました。その時、私は『和太鼓』という音楽を通してこんなにもたくさんの人と繋がること が出来るという事を実感し、この大舞台で演奏できる喜びを改めて感じました。 当日の朝、部員の表情はとても輝いていました。これまでの苦労や喜び、彷徨や葛藤の末に身につけた精 一杯の自信を胸に、みんなの、そして自分の可能性を信じて舞台に臨みました。その結果、全国大会の時 とはまた違い、落ち着いて、かつ自信に満ち溢れた演奏ができたのではないかと思います。今でもその時 の大きな拍手が胸の奥に残っています。

 和太鼓部の十一年間の歴史の集大成と言って良いこの大舞台で、三年生は輝かしい最後を、そして二年生 は輝かしいスタートをきれた事を誇りに思います。そして、何よりこの25人で国立劇場という大舞台に立 てたということが、私にとって深く胸に刻み込まれる思い出となりました。