あの素晴しい愛をもう一度(イントロ)
作詞:北山修 作曲:加藤和彦 編曲&演奏:加藤和彦、石川鷹彦、葵まさひこ、etc...

編集者からひとこと:流麗なるチェンバロのごとき「あのスバ」のイントロ部分を完全再現してみたいと思います。ただし、ここで紹介するのはあくまでも小生が研究した結果であって、本物をそのまま再現したものでないことはご了承ください。いろいろと細かい点で違いがあると思います。

では、さっそく「あのスバ」のイントロに挑戦しましょう。まずは、サムピックを用意します。サムピックというのは、親指に嵌めるピックです。

次に(その前にかもしれないが)12弦ギターを一発用意します。用意できない方は、次のようにするといいかと思います(実際に試したわけではないので保証はできません)。12弦が使えない場合は、6弦ギターの3弦と4弦(G線とD線)を1オクターブ上にチューニングします。3弦は1弦よりも音が高くなりますので、0.08インチあたりを使うのがいいかと思います。4弦は1弦のEと同じ太さの弦でも間に合うかもしれません。

要するに、その程度の弦を使ってチューニングをしっかりしてください。この曲の鍵は、親指ではじく3弦にありますから。

次に、第三フレットにカポを嵌めます。その状態でGで弾いて音が合えば大丈夫です。

以下では、カポを嵌めた第三フレットを起点として、相対的にフレット番号を示します。つまり、カポを嵌めた第3フレットは「0フレット」あるいは「開放」として、第四フレットを「1フレット」として表記します。では、実際の弾き方を示しましょう。あっとその前にもうひとつ説明が必要でした。

以下の表記で、「中34親」とは、左手の中指で3弦(細い方から数えて、つまりG線)の第4フレット(カポの位置を0として勘定する)を押さえ、右手の親指ではじくことを意味します。また、0は「開放弦」を表します。開放の場合、左手の指は示していません。たとえば、「40親」とは、第4弦の開放を右手親指ではじくことを意味します。指の名前は、親、人、中、薬がそれぞれ親指、人差し指、中指、薬指を表します。縦棒は拍の切れ目を表します。

2011年5月追記:これは12弦じゃなくって6弦ギターのナッシュビルチューニングですね、おそらく。3弦以下(実際には3弦と4弦だけで十分)をオクターブ上の音にするというチューニングです。

40親 人23人 人13中 中34親 | 人23人 人13中 中34親 人13中 |
40親 薬25人  10中 中35親 | 薬25人  10中 中35親  10中 |
上記2行を3回繰り返し。

40親 中23人  10中 中30親 | 中23人  10中 中30親  10中 |
40親 中23人  10中 中30親 | 中23人  10中 中30親  10中 |
40親 中23人  10中 薬44親 | 中23人 人12中 薬44親 人12中 |
40親 中23人 人12中 薬44親 | 中23人 人12中  40親     |



以上です。単純と言えば単純ですが、これはあくまでも小生個人の耳に聞こえたところのものであって、本当にオリジナルがこの奏法だったかどうかは確かではありません。ただ、いずれにせよ、最高音を出す3弦を親指で弾くというのがポイントになるのは間違いないと思います。

なお、ここに示したのは左チャネルから聞こえてくる12弦のコピーです。イントロでは右チャネルから別のギターも聞こえて来ますが、それは上記の最後の4行以外は6弦(3弦も4弦も通常チューニング)で同じことをやっています。最後の4行は従来のスリーフィンガー的な弾き方ではないかと思います。ただし、音程から判断して、一番下の6弦を一音下にチューニングしているものと思われます。つかれました。では。 (01/28/2007)