京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2000年4月号 掲載)
父親の見た有香の 

中学生時代(卒業、・・・)

高平福治   

 親としてあれこれ迷いつつの3年間も、あっという間に過ぎ卒業まであと数日となりました。いろいろなことがありましたが、今は 大変だったこと、悩んだことも、いい思い出に変わりつつあります。

 昨日、15日の卒業を前に「お別れ会」をしようということで我が家に有香の友達が集まって来ました。保育園時代、小学校時代そして中学になってからの友達もいます。誰が発案したのか私は知りませんが、中学最後の思い出にと今回の集まりになったようです。

 11時ごろから手作りのケーキなどを持って5人の友達がやって来ました。我が家では、唐揚げ、ヤキソバ、サラダなどを自分たちで作りパーティが始まりました。みんなで好きな歌--モーニング娘、キンキ・キッズ、スマップ、グレイ、宇多田などなど--を唄って踊って大騒ぎ。 それと娘はピアノで練習中の曲をみんなに初披露しました。練習の甲斐があってなかなかの出来だったようです。
 私は用事があり外出したので会の詳しい様子はわかりませんが6時前に帰宅したときも、まだ、各自が思い思いにビデオやパソコンのゲームを楽しんでいて、友達に囲まれた娘の顔はとても満足げな いい顔をしていました。
 夜は夜で娘の保育園時代の気の合う仲間内の飲み会が友人宅であり連れていきました。子供たちも4人集まり 彼、彼女たちは親とは別に2階でお開きになる11時頃まで楽しみました。(娘は途中、疲れて少し寝ていましたが・・)

 有香の中学時代は、いい友達に囲まれ、いい先生に出会い、障害を持った特別な生徒ではなく、仲間の一人としてみんなの中で うまくやっていけたようで、親として入学時に思った以上に充実した3年間を過ごせたのではないかと考えます。

 卒業式には、是非出席したいと思っています。きっとウルウル状態になってしまうんでしょうね。

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 原稿の締切りの都合もあり卒業式の様子を書くことは出来ませんが、今回で「父親の見た有香の中学生時代」は終わりとします。卒業後の進路については、ほとんど触れませんでしたが機会があれば 改めて書かせてもらうかもしれません。長々とお付き合いありがとうございました。


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