京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2001年4月号 掲載)

5月13日

みんなでエアロビをしに行こうー!

ワークハウス ぽろろん
ガイドコミュニケーションセンターふらっと代表 伊藤美恵


 ずっと昔(?)私が音楽療法の勉強を始めたのは、トライアングルが誕生して、その活動として「やろうよ!」と声をかけてもらったからです。

 当時、加賀谷集団音楽療法として毎年夏に全国持ち回りで大きな講演会が開かれており、その京都大会をお手伝いするところから私は出発しました。

 それからもうかれこれ17年が過ぎようとしています。そして昨年私はエアロビクス・インストラクターのライセンスをゲットしました。
「いい歳をしてどうして?」と言われそうですが、実は加賀谷の音楽療法(今はミュージック・ケアと言っています)の実践をずーっと続けてきて身体のことをもっともっと勉強したくなったのです。

 どうしてかというと、心と頭と身体は切り離して考えることができないもので、知的な発達の状況も精神的な状況も身体の様子から読み取ることができますし、身体の不調や未熟さは、考えや行動に現れると考えたからなのです。
 いえいえ、もっと単純にいうと、障害があるからといって、カッコ良くなれないはずはないし、持っている力をフルに使ってより人生を楽しめるはずだ。そのためには、身体を使い、鍛えることが必要だし、それは楽しみながら充分できると確信したからです。

 ちょうど、私が音楽療法を始めたころに出会った子どもたちが、もう子どもなんて言えないりっぱなお嬢さんになっていて、運動不足も気になるお年頃になっていたので、今度は私の「やらなーい?」の誘いにのってくれました。

 さて、実際に私の拙いリードでエアロを始めてみると、これが結構いけるではありませんか。その様子は昨年のクリスマス会で、みなさんにご披露しましたが、今ではそれより数段腕を上げています。   リードについていくことや、身体のいろいろな部位を使うことももちろん大切ですが、体力をつけること、体力配分をすることなども少しずつできるようになってきています。なにより、集中力がアップしています。もっともお母さん方は途中でであっぷあっぷして、すぐによそ見をしたり、ちゃちゃを入れたりしておられますが…。

 月に一回ですが、身体を動かすことを丁寧に集中してやることの大切さを確信させてくれたこの1年でした。  仲間も少しずつ増えて、毎回汗と笑いの1時間半をそれぞれがマイペースで楽しんでいます。お母さんだけでもOKです。美しくなりたい、カッコ良くいたい、健康でいたいと思うのは障害があってもなくても同じ。参加の動機は問いませんので、一緒にいい汗をかきましょう。そして、少しだけ身体のお勉強をしましょう。

 5月13日には、みんなで兵庫県立体育館でバリアフリーのエアロのイベントに参加して、本格的なエアロビクスを体験していきたいと思っています。レオタードやエアロ用品のバーゲンなどもありますので、ぜひ都合をつけて、一緒に行きましょう。
 参加費等詳しいことはお問い合わせ下さい。


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