2月26日朝日新聞「障害者も普通高校へ」の記事に寄せて 阪本富子 娘はダウン症で、現在K中学1年4組(育成学級)に在籍しています。 義務教育を終えると進路=高校進学の壁があります。 市立養護学校の再編が決定されましたが、内容については未だ保護者には具体化されずにどのような高校生活ができるのか、考え、知る材料がないままに時が過ぎ、1年が経とうとしています。 朝日新聞の記事を見て 大阪で施行されていることが大きく紙面に取り上げられているのを目にして、「どうして京都は?」と疑問に思い、市教育委員会に電話で問い合わせました。 京都市立高校においては進路については学校の先生と十分に話し合ってください。大阪の取り組みを見守り、具体的に前向きな検討はしていないとの返答でした。 なんとも親にとっては納得しようもありません。現状では普通高校に行きたいならまず、入試テストの難関を突破しなくてはならないのが現状です。それは知的障害の子どもにとっては不可能に近いです。 ダウン症児を育てる親の会で知っている方は、高校生らしく友達と共に学ばせたいという考えで、養護学校でない学校を選択されました。しかし、現実は定時制も難しく、朱雀高校通信制に行っておられます。 高校は義務教育でないからと行政の姿勢は今日の「共に生きる*ノーマライゼーション」のあり方に後ろ向きではないでしょうか? 知的障害の子どもたちが養護学校の高等部だけでなく、その子の能力や興味に適した道が開かれることを強く願っているのは私だけではありません。親が“学校みつけ”に、さまざまな他府県の情報を得ることができても、生活している京都に実際になければどうしようもありません。 進路の選択の道がふさがれている現状を理解していただき、普通高校の門が開かれる道筋にご尽力いただきたい思いで投稿いたしました。ぜひ本委員会の検討内容に取り上げていただき、また、こどもエンジョイ通信におかれましても関連した内容を掲載されることをお願いします。 朝日新聞のコピーを同封します。 阪本富子
これは「人づくり21世紀委員会」あてに送ったものです。 学校の先生にも記事のコピーを持たせ、身近なところから訴えていこうと思いました。一人一人が働きかけることも大事です。そして親の会として力を合わせ取り組む方向を決めて歩みだす必要があるように思います。トライアングルの皆さんが将来の生活や進路についてどのようにとらえておられるのか話し合いませんか? |