高平恵子 いよいよ4月1日から、支援費制度がスタートです。みなさん、申請はされましたでしょうか? 我が家の娘、有香は、昨年の12月にケースワーカーさんが訪問された際に、申請書を提出しました。あれこれ有香の現在の状況や、今後の希望などを話し、一番使いたい「移動介護(ガイドヘルパー)」を「週4回」という形で申請しました。京都市は「移動介護」については、上限32時間というのも聞いていたのですが、「1週間に22時間使いたい」という形で介護計画表を作成し、「×5週間」と計算し、「合計 110時間希望」と書いて提出しました。
さっそく先日、これを持って「京都障害児福祉協会」へ行き、ガイドヘルパーを4月から使えるよう頼んできました。この福祉協会は京都市の委託を受けて、知的障害者(18歳以上)のガイドヘルパー派遣事業をスタートさせていました。その流れを受けて、今回の支援費制度の事業所としても登録されています。 ただ、以前からすでに利用されている方たちが優先なので、それ以上に新規の者をどれくらい受け入れが出来るのか検討中らしいのです。私はこの福祉協会へは、たびたび足を運んで情報をもらい、1ケ月ほど前には具体的な話もさせてもらってお願いしてありました。なので、なんとか無理やり入り込めそうですが、どうやら新規に申し込む者はとりあえず待ってもらうという形のようです‥。 まったくお粗末な話です。児童のほうとなると、もっと事態は悪く、せっかく申請して支給されても使える事業所はほとんど無いようです‥‥。 それでも私たちは、あきらめるのではなく、どんどん行政に必要性を訴えて行かなければならないと思っています。 さて、有香が具体的に何に使うかと言うと‥‥。 4月から1年間、龍谷大学短期大学部社会福祉科の「オープンカレッジふれあい大学課程」に通えることが決まったので、ここへの送迎および付き添いです。月に2回(午後から)ほどなのですが、とりあえずこれでスタートしてみます。どんなヘルパーさんが来られるのか楽しみです。深草までの道のりを、市バスと京阪電車で通うことになります。 ここまでは、「移動介護(ガイドヘルパー)」を利用することについて書いてきましたが、最近「ディサービス」も利用しようと思い立ち、現在申請中です。 「西陣会 京都市民福祉センター」が4月から新たに、「知的障害者のディサービス事業」を始められると聞き、有香と一緒に訪ねてみたのがきっかけです。内容としては、「日常作業」に農作業(畑を借りている)や木工、販売活動など、「余暇活動」にカラオケやボーリング、創作活動などを考えておられます。でも、何より有香がスタッフの方たちを大変気に入ったのが、利用を決めた大きな理由です。通うのは有香ですからね。我が家からは地理的にも近いです。 (「西陣会」は、西陣児童館や老人配食サービス、障害者自立援助事業、障害児者レスパイトサービス等、地域でさまざまな活動をされています。4月からは「障害児者居宅介護等事業(ヘルパー派遣)」も、あわせてスタートされます) 今なら曜日も時間も指定できるということで、週に二日は昼までの利用、週に一日は夕方までの利用として、福祉事務所へ申請しています。有香は他にも保育園の手伝いや、学習塾での勉強も続けていきたいと言うので、この選択です。実際に始まってみないと、どんな生活になるのかわからず少し不安ですが、問題が起これば、またその時に考えたいと思います。 そして、「ふれあい大学」も始まります。あっ、そうそう4月から月に一回、有香の念願の「パン教室」にも通うことにしました。楽しみです。 ちょっと急に忙しくなりますが、三年間とてものんびりと高校生活を送ってこれましたので、ボチボチ活動開始です。無理のない程度に続けていきたいと思っていますので、折をみてまた報告させていただきます。 今後も有香の成長に伴い、もっと社会生活が豊かになるように、臨機応変に対応策を考え、支援費をうまく利用したいと思います。そのためには、行政に支援事業の充実を切に望みます。 |