京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2006年4月号 掲載)


島崎明子  

 みゆき、中学1年生、はじめて卓球大会の個人戦に出ました。顧問の先生は最初、少し消極的で「みゆきちゃん、卓球大会、どうしましょうか」と言ってこられたのですが、私が「できることなら出してほしい」と伝えると聞き入れて下さいました。

 以前、卓球部に入っていた、たつみゆきちゃんがサーブができるようなって試合に出たという話をきいたことがあったので、みゆきも、そんなふうになればいいなと、ずっと思っていました。

 11対3、11対4、11対2、多分、それくらいの点数でストレート負けではありましたが、相手と同じようにあいさつをし、お互いのラケットを点検し、サーブをし、それなりにラリーが続いたこともありました。相手のミスもあり、何点か点数もとりました。敗者はすぐに次の試合の得点係になるのですが、それは同級生に手伝ってもらいました。
見終わった私の感想は、「みんなの中に混じってる〜」うれしかったです。

 3学期はほかにも色々ありました。授業中にあめを食べているのがみつかって、でもみゆきがなかなか「ゴメンナサイ」が言えなくて担任の先生をてこずらせたこと、バレンタインデーにクラスの男の子2人にチョコをあげて、そのうちの1人がきのう、1週間おくれでホワイトデーのクッキーを届けてくれたこと、卓球部とかけもちで入っていた美術部をやめたいと言い出したこと。悲喜こもごもの中1生活もあと2日を残すばかりとなりました。


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