京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2007年4月号 掲載)
感覚統合を受けて
渡辺 恵

 3月に何年かぶりに感覚統合を受けて、意外なことが日常生活の問題と関係していることがわかったので書いてみます。

 亮(7才)の場合は、足首の内反が気になっていたので、感覚統合を受けてみたのですが、それはほとんど問題ないと言われました。それよりも、「今の亮くんには、感覚統合がとても必要で、もっともっとからだをいっぱい動かせてあげてください。《と言われ、びっくりしました。どちらかと言えば、すばしっこく、自転車も保育園年長の頃から勝手に乗るようになり、身体的な動きに関しては、あまり気にしてなかったのです。放課後は、できるだけ外遊びをさせるようにもしていたのに・・・。

 「からだ全体の運動は脳を刺激し、それが感覚を発達させます。亮くんの場合は、その感覚の調整がうまくいかず、オーバーアクションになったりしているようです。《先生からそんな話をされ、はっと思いつくことが、次から次へとでてきました。
 確かに、保育園の時と比べると、学校に通いだして、運動量が減っていているし、体力も落ちてると思うことがある。それに、学校に入ってからのほうが、よくおもらしするし、よだれもでてる。え? それは筋力が低下して、感覚が鈊くなっているせい? 集中力も最近どうかなぁと思ってたのも? 感情の荒れも?

 個別の問題と思っていたことが、全て“からだを動かしきっていない”ことから端を発していることがわかり、亮に「ごめんなさい《の気持ちと同時に、よーし、一緒にいっぱいからだを使って遊ぶぞー! と目の前がぱあーっと明るくなりました。

 4月から2年生。担任の先生とも話し合いながら、少しでもからだを動かす時間を取り入れてもらえばと思っています。

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