京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2007年4月号 掲載)
近況報告パート1<卒業>
小畑 裕美

 3月9日向日が丘養護学校高等部を卒業しました。
 振り返えると1才から保育園に入り無邪気で楽しい幼児期。小中は典子の「みんなといっしょにいく《の気持ちを大事にし、普通学級で過ごしました。行事のたびに親の心配をよそに本番はいつも感動の涙だったのを思い出します。

 高校へは多少悩みもしましたが、地域で過ごすことを主に考え向日が丘へ入学しました。3年間作業(さおり・木工・料理・さしこ・陶芸etc.)体力作りや音楽、チームでの取り組みと、今迄にない経験をたくさんしました。高2・3年は寄宿舎にて(月~金)親と離れて、集団の中、自分の役割を果たしながら仲間と共に寝食共にし、嫌なことも辛抱し、楽しい行事や出来事を重ね友達を思う気持ちが育った事はとてもうれしい事でした。
「卒業《と言うと初めて「友達と別れるのが寂しい《と言っていたくらいでした。

 卒業式本番終わりに近づいた時、典子のすすり泣く声、ハンカチを手に涙を拭く姿にまた感動でした。学校生活も終了したくさんの出会いと思い出を大切に4月からは徒歩10分校区内のひまわり園で仕事をします。
この先も人との出会いを大切に典子らしく過ごして欲しいと願っています。

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