京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2010年4月号 掲載)
西村さんちの三人娘とガンバル母ちゃんドタバタ日記(その22)
ついに最終回!!

西村ちとせ

2月3日 半年以上前から節分に保育園にやってくるが怖くてたまらないのどか。昨日は『ちょっとしんどい』夜中『鬼が怖い』と布団にもぐりこんできた。朝、『保育園休む…』母がそんなこと許すはずもなく、ついに観念して『おやつ食べたらすぐ迎えに来てや。鬼が来る前に!』としぶしぶ登園。夕方、迎えに行くと『のどかちゃんめっちゃ怖がったはりました〜!!』なんでもやんちゃな男の子がいて、二回も鬼が来そうな。
 年に一度の節分。「鬼の絵本」「鬼のうた」と鬼のパレードで、もうと聞くだけで泣いてしまうのどかには大変な一日でした。母にくっついてねむったのは言うまでもありません。

2月6日 雪化粧の寒い朝。晴れてきたので予定通り海遊館に出かける。
JRでユニバーサルシティまで行き、シャトル船「キャプテンライン」に乗る。甲板に出るには風があまりにも寒い。電車に船。ちょっとした旅行気分で海遊館到着。のどか一人連れてきた時は、どこも素通りであっと言う間の海遊館だったが、三人いると不思議と歩みはゆっくりで、ゆっくりじっくりと魚たちをみている。つかさもガラスにくっついて離れない。ので、私もかわいいペンギンが飼育員さんに甘えている様子にみとれていた。と『つかさがいない!』(こ りもせずいつものパターン)まだまだ、入り口からそんなに歩いていないけど、とりあえず出口まで歩いてみる。みつからない。「あーあ。どうして目を離してしまったんだろう」と自分を責めつつ、もう一度入り口からさがす。トイレの中まで見てみるがいない。とうとう出口前のエスカレーター前で発見!半泣きのつかさを見つけ、思わず怒ろうとしたら、隣から声が。なんと海遊館のお姉さんといっしょだった。「もう、これやからつかさとお出かけは嫌やねん!」 とみこと。ほんとに、入り口から出口まで三回も歩いて疲れたよ〜。

3月18日 原稿を書いている隣で命が言う。「いよいよ最終回か。よかった。これで家のことが知られなくなる…」

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