京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2011年4月号 掲載)

みゆきの高校生日記

進級

島嵜実幸

 3月18日(金)に終業式がありました。食物調理4級合格したので合格証書もらいました。嬉しかったです。合格した人はたくさん居たけどその中で私の名前を呼んでくれたので前に出て貰いました。凄く良かったと思っています。
 被服の検定が仮合格したので「1」じゃなく「2」になりました。だから「仮進級」ではなくて初めて「進級」になりました。定時制の高校なのでもう一年あります。4年生になっても正式に被服検定合格にめざして頑張りたいと思っています。
 振りかえれば3年前入学して来た時に比べたら、今の自分がこんなに学校に慣れて頑張れるようになれたのがきっかけで、自分が変われて良かったなって思っています。4年になって、又頑張りをぶつかりながら頑張りたいと思っています。ここまで来たら卒業めざして頑張りたいと思っています。

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島嵜明子

 どこまでもどこまでも「がんばるみゆき」ですねェ。ちょっとがんばりすぎやなあと思うし、そんなにがんばらなくても・・・と思うのですが、がんばれる環境に置いてもらっていることはとても有難いことで、(がんばろうにも手も足も出ない時もありました。)「ようがんばってるなあ」とか言ってもらうの、本人はすごくうれしいようです。本当は障がいを持つ子だって、あたり前に、近くの高校で受け入れて下されば、そんなにがんばって朝早くから福知山まで出かけなくても済むのですが・・・。

 食物と被服の検定は正式には6月と11月の年2回、そして、もいちど、年明けの2月に非公式に学校内だけで行われます。食物検定は昨年2月に仮合格、そして6月に正式に合格していたのですが、今頃賞状をもらってきました。先生方の配慮で、体育館で賞状をもらうというはれがましい役をみゆきにさせて下さったようです。(そういうの、大好きです)

 今年2月の被服の仮検定に9度目の挑戦でやっと合格をもらいました。ひょっとしたら、少し「おまけ」してもらったのかも・・・。「次の本検定の時はもう少し細かい針目でね」と先生が言うたはったとのことでした。でも、やっとそこまで来ました。今までは「おまけ」したくても、できないレベルだったのだとおもいます。時間内に最後まで出来ていなかったり、この前はミシンで2枚の布を縫いあわせる所が、1枚しか縫えてなかったり、とか…。4級の検定は必須なので、合格しない限り、評価は「1」で、「1」がある限り「仮進級」でしかなかったので、今までずっとそうでしたが、今回初めて「仮」の字が消えて「進級」となりました。

 ちゃんと4年生になれたのだから、このままの勢いで「卒業めざすぞー」というみゆきのいきごみ、どうぞ引き続き応援してやって下さい。

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