渡辺恵 先日、ダウン症ドラマーTAKEOのドキュメンタリー映画を観た。幼少の頃からいろいろな楽器に親しみ、小学生の頃、楽譜をみてピアノの練習をすることを止めたTAKEO。だから?マリンバもピアノも即興になった。彼の感性がほとばしり出る。のびやかで自由な演奏、そして彼独自の美しいメロディが紡ぎだされていく。 そんな自由さだけではなく、初めてジャンベのワークショップを受けたTAKEOはその後、1年間毎日そのビデオを見て練習し続け、翌年のワークショップではまわりの子たちをリードするくらい地道な練習をしている。ネイティブドラマーが魅了される天才的リズム感!! 本当に好きな事は誰が言われなくても、自ら打ち込む。親でできることは、そんな環境・機会を作ることとTAKEOのお母さんが話していた。私も同感である。 TAKEOの日常の動作は、どの一瞬を切り取ってもミュージシャンであり、アーティストのそれであったのがカッコいい!! 例えば、石段に腰をかける様子、絵を描く場面、人と出会い言葉を交わす時、ひとりで歩いている時。どんな時も自分自身に対する誇りが感じられた。 TAKEOの即興マリンバ、ピアノもLIVEで聴いてみたいと思った。 |