勉強会 差別解消法を上手に使おう 感想 西村ちとせ 「障害者差別解消法」って何? 「合理的配慮」ってどんなこと? 頭のなかは?だらけ。「やっぱり勉強しなくっちゃ!!」そんな思いで参加しました。(この日の参加者27家族)前半、松波めぐみさんが「障害者差別解消法」や「障害を理由とする差別の解消に関する京都市対応要領」について、できてきた背景からわかりやすく話してくださいました。 その後、矢吹文敏さんの講演「障害者差別解消法は本当に私たちの味方か」がありました。「骨形成不全症」という希な病気で障害者としての道を歩むこととなりました、とプロフィールにもあるように、矢吹さんは当事者です。障害を持った方自身の立場からのお話は、真に迫っていて説得力がありました。 矢吹さんも差別解消法について、「法律の施行によって私たち障害者への差別はなくなるのだろうか。この法律だけで差別がなくなるのは幻想であろう。ぬか喜びをしてはならない。」と言われています。障害者本人や周囲の代理人が訴えない限りは何一つ進まないということが条項に明確に示されていることからもわかります。 最後に、「障害当事者と親は対立する関係であってはならない」と話されたことが最も心に残りました。「親が障害を持った子どもの可能性を奪ってはいけない」「親は後ろから支援者としてささえてほしい」とも。 気が付けば子どもを守らなくてはと常に前に立っている自分。これまでの通念からできるはずがない、前例がないとその可能性さえも考えなかった自分を深く反省しました。親が、能力や社会参加の範囲を決めてしまっていることがたくさんあるのではないか。今一度考えてみよう。そんな風に思いました。中学二年生のわが娘。大好きな同級生との結婚を夢見る毎日。無情にも結婚なんてできるわけないやん!と言い切る姉。勿論、口にすることはないが私だって夢物語だと思っている。けれど、周囲のサポートがあればかなわぬ夢ではないのではないか。夢がかなうようにサポートすることが親の役割なんじゃないか。そんな風に思えるようになった自分がいました。 京都市の「対応要領」「事例集」は四月になれば区役所でもらえるそうです。手に入れてまずは一読しましょう。 矢吹さんご自分で車を運転して颯爽と帰られたのが印象的でした。まさに、車椅子の人は運転できない、なんて事は勝手に思いこんでいるだけなんだと痛感しました。 |