京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1997年4月号 掲載)
ボランティアさんより

 私は4月に大学に入学し、5月からトライアングルに参加しました。
 最初のイベントでは、大宮交通公園でT.Yちゃんとゴーカートに乗りました。危なっかしい運転でぶつかってばかりいた私も、今では免許をとり、(本物の)車を運転しています。あれからもう4年も経ったのかと、不思議な気持ちになります。「4年間なんてあっという間だ」と言いますが、私には「あっという間」という印象はありません。一日一日が宝物で、それが全部集まった4年間なのですから、「あっという間」とは思えませんでした。

 これまでにあったいろいろなことを思い返すたびに、あのときは楽しかった、嬉しかった、くやしかった、そんな気持ちが浮かんできますが、いつも最後に「でも一生懸命がんばれたな」と思います。何かを思い出して、そして最後にこんなふうに思えたのは初めてでした。

 初めてトライアングルに参加したとき、私はダウン症という障害のこともよく知りませんでした。ただ、社会福祉を勉強しようとしているのに、ボランティアの経験もないのでは「にせもの」だと思い、とりあえず何か始めてみようという気持ちで参加したのです。けれどもトライアングルでの経験は、私が考えていたような単純な意味での経験とは違いました。トライアングルでの経験は私に、いろいろなことについて考えるきっかけを作ってくれました。

 子どもたちやお父さん、お母さんたちと出会い、話すことができました。そのなかで私は多くのことを学びました。障害をもつ子どもや人、その周りの社会のことだけでなく、親や子という一人の人間、家族というつながり、そして一生懸命に生きている命、小さいけれど私たちが生きていく上でとても大切なことをたくさん教えてもらいました。大学での勉強や実習も、他のボランティアでの体験も、すべてのことに対してトライアングルが私の出発点でした。

 私が4年間を振り返って、「一生懸命やれたな。がんばれたな」と思うことができるのは、一番最初にトライアングルに出会えたことがきっかけだと思います。みなさんとの出会いにとても感謝しています。こんなふうに人との出会いに感謝する気持ちになれたことも、とてもうれしく思います。そして「きっと、ずっとこうしてがんばっていけるな」と思えます。トライアングルに出会えてよかった。ありがとうございました。

花園大学 4回生 M   


−−ボランティアさん、卒業おめでとう!−−


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