京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2000年8月号 掲載)
「ピープルファーストについて語ろうの会」に行ってきました。

福山富起子   

 
ピープルファーストって何?
 1973年、アメリカの知的しょうがいをもつ人たちが、オレゴン州で会議を ひらきました。
 そこには、たくさんの人が あつまって、どうやって地域でくらすか、「ちえおくれ」と よばれたとき、どうするか、ということが はなしあわれました。このとき、ある人が、「ちえおくれ」や「しょうがいしゃ」ではなく、「私はまず人間として あつかわれたい(ピープル・ファースト)」と言ったことから、「ピープル・ファースト」という 名前が できました。
 それから、カナダやアメリカで、つぎつぎと、知的しょうがいをもつ 本人の会(ピープル・ファースト)ができ、いまでも ふえつづけています。


 6月25日(日)、青少年活動センターでありました。
 東京から2人の障害者の方と1人の支援者の方が来られてました。お2人共、施設を出て今は1人で生活してらして、ヘルパーさんを使いながら自活しているとのこと。普段の生活は自分で食事を作ったり、外食したり、ピープルファーストの事務所に行ったり、畑仕事したり、行政に交渉に行ったりと、のびのびと自分の生活を楽しんでらっしゃいました。時には施設にオンブズマンとして行って、施設の中の人が出たいとか言う人の相談役もしているとの事です。

 京都の場合は、ほとんど通所施設や授産施設などがレスパイト・ケアや余暇支援を企画し始めたところです。ガイドヘルパーは知的障害者は対象にならなかったり、行政からの援助がなくて大変です。ボランティアさんと一緒に出かけたり、外食しても本人の意思がうまく出てこなくて、すごく難しいらしいです。結果として、ボラさんが決めることになったりするので、本人の思いを出させる東京のピープルファーストの方々ってすごいなぁ〜ということが、多数の参加者から出ていました。


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