京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2003年8月号 掲載)
2003年度総会の報告

 6月22日(日)南青少年活動センター大会議室において2003年度の京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)の総会がありました。

 資料にそって2002年度決算報告、行事報告、2003年度予算案、行事計画案の順に審議が行なわれました。前号に掲載した総会資料の修正点として、行事予定の部分で、2004年2月22日(日)ボーリング、3月20日(土)遠足(学童行事)、「青年部リクレーションを随時行なう」ということが追加となります。

 昨年度は会計を切り詰めすぎたせいか次期繰越金が増えてしまったので、今年度は教室をより参加しやすくするために、感覚統合と音楽療法の参加費を値下げすることにしました。また、これまでの「感覚統合あそび」は予約制となり、しっかりと指導の先生に関わってもらえる「感覚統合」にうまれかわります。今年度の行事はボランティアさんの要望を取り入れて、新しい行事を試みたのですが、5月に行なった“潮干狩り”のように来年もつづけていきたいものもあり、4月に行なった“バーベキュー”のように「今年度限りかな」という行事もありでした。今後もどんどん要望を取り入れて行事を行なっていきますので、11月9日に予定されている講演会について「誰の話を聞きたいか」ということも含めて、みなさんもどんどん希望を出してください。

 事務局員紹介では、前号の会報で「事務局員募集!」を呼びかけたところ事務局をお手伝いましょうと申し出て下さった方が2名あり、本年度の事務局は、いつもの高平さん、木村さん、福田さん、島崎さん、福山さん、近藤の6人に加えて、中谷さん、小寺さんが加わりました。

 全ての事案が承認され12時に散会となりました。
(近藤)   



講演会報告

 総会の後、和田佳代子さんの「あたり前に生きる」と題しての講演がありました。昼食の間にも、和田佳代子さんと典子さんがおみえになり、会場に織物や陶芸の作品の展示を始められ、典子さんの生活を追ったテレビ番組をビデオで観せて下さいました。

 講演の内容は、テープおこしを載せていますのでお読みください。

 質疑応答の時間になり、「典子さんの一日の様子を聞かせてください」との質問から、典子さんの一人暮らしの様子に話がおよびました。典子さんは、おばあ様やお友達にいつでも訪問してもらいたいからという理由で、グループホームよりも一人暮らしを希望されたのだそうです。お部屋は、お掃除も行き届いていて(お掃除はあまり好きではないけれど‥とおっしゃっていましたが)、一人暮らしは自由で快適だそうです。「一人暮らしは淋しくないですか?」の会場からの質問に、典子さんは「ぜ〜んぜん!」という答え。お母様によると、典子さんが一人暮らしを始めて5年間に、実家で泊まられたのはたったの1日だけだということです。

 実は、こちらの不手際から、質疑応答の部分はテープ録音されていなかったので、その部分はテープおこしされていません。誠に残念です。

 講演の後には、和田さん母子によるオカリナの合奏がありました。オカリナを吹くのには、ダウン症を持つ方のやわらかい息使いが丁度いいらしいです。オカリナの形もいろいろあって、典子さんは自分に合わせた形のオカリナを愛用されているという話でした。

 演奏は、“ソーラン節”をかわきりに、“コンチェルト”“明日に架ける橋”“千と千尋の神隠し”“汽車ぽっぽ”などの曲を聞かせていただき、最後に、典子さんが自転車に乗っていた時に生まれたという、典子さんが作曲し佳代子さんが楽譜をおこされた“風”という曲を披露してくだいました。その音色の暖かさと力強さ、親子のハーモニーに酔いしれたひとときでした。
(近藤)   




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