京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2003年8月号 掲載)
中谷雄哉です。宜しくお願いします

中谷千代子

 トライアングルの皆様、こんにちは。
トライアングルには、雄哉が生まれたとき(H10.4.5生)からお世話になっています。雄哉より母が育てられた感が強いですが。生まれてからの事は、随分薄れていて、ノー天気のママのつもりでしたが、事務局の島崎さん曰くトライアングルの歴史に残る(ちょっと恥ずかしいなあ・・・)雄哉ママだったそうです。

 そういえば、そんな事があったなぁと、5年前に思いを馳せました。11時に生まれて、夕方の6時にダウン症候群の疑い有りとの告知。(あのお母さんなら大丈夫ということで私ひとりで聞きました。何を隠そう全然大丈夫じゃなかったのです。フフフ・・。)

 4月8日に主人がインターネットで、トライアングルなどダウン症候群に関係することをプリントアウトしてくれて、佐々木さんにお電話しました。早速、家まで飛んで来てくださり、雄哉を見るなり、「うん、わあ可愛い!大丈夫!元気に育つよ!」と、励ましやアドバイスを頂きました。又、その頃元治君が働いていらっしゃったお店にも、行かせていただきました。家が近い事もあり本当に嬉しく、心強かった事が昨日のように思い出されます。

 島崎さんにも、何回もお電話させていただき、心の内を一杯聞いていただきました。気持ちの動揺が激しかったあの時期・・・何にも勝る母親の心の治療だったと、心から感謝しております。

 幼児教室、クリスマス会、ママバレーなど参加させて頂きましたが、3人のお姉ちゃんの事や義母の介護が優先で、遠のいていました。今年3人目のお姉ちゃんが中学校に入り、雄君に少しは専念出切るようになり、トライアングルに戻って参りました。(笑)

 殊の外、今年の雄君の5歳の誕生日は嬉しかったです。いろんな事があり、これからもあるのでしょうが、何もお姉ちゃん達と大変さ?は変わるわけでなく、あの雄君のやんちゃぶりと笑顔、もう可愛い!!。オムツも取れていませんが(今挑戦中)、雄君と共に、ゆっくり、ゆっくり歩いていきたいと思っています。

 重度心身障害者(3歳の時、高熱の為)の実姉との生活、結婚子育てと同時進行のアルツハイマー痴呆の義母との生活、本当にかけがえのない大切な心の財産です。

 そして、何より私に、命とは、人間とは、生きるとは、その他一杯教え、笑顔で与えてくれる雄君との生活。将来、雄君に、「ママ何してんのん?」と言われないように、私もゆっくり雄君に教えてもらいながら、歩んでいきます。

 微力ですが、トライアングルのお手伝いにも加わらせていただきました。
どうか、今後共宜しくお願い申し上げます。


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