京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2005年8月号 掲載)
2005年度総会の報告

 6月12日(日)南青少年活動センターにおいて2005年度のトライアングルの総会が行われました。

 資料にそって2004年度決算報告、行事報告、2005年度予算案、行事計画案の順に審議が行なわれました。前号に掲載した行事予定では日程の不明な部分もありましたが、承認された2005年度の行事予定は下記のとおりです。

 今年度の総会では話し合いたい重要な議案が2つありました。1つは“トライアングルの財政難について”です。ここ数年、行事や教室の参加費を値下げしたことなどにより繰越金が少しずつ減っている傾向にあります。これまで続けてきた行事や教室を打ち切ってしまわずに、なんとか資金のやりくりをしていくためにはどうすればいいかと話し合い、削れる経費はどんどん削り(事務局費や父親の会への補助など^_^;)、持ち出しの多い教室の運営については再考して、資金源の1つであるクッキー・うどん販売に、できれば担当をつけて、がんばりましょうということになりました。

 もう1つの重要な議案は、今年11月に予定しているトライアングル20周年記念行事についてです。トライアングルではこれまでに大きな周年行事を行ってこなかったので、20年をむかえる今年は「記念講演会&パーティ」を行う予定をしています。何かいいアイディアはないかと呼びかけたところ、みんなで話し合うといい答えは出るもので、パーティを盛り上げてくださるパフォーマーが見つかりました。みなさんも、どうぞご協力くださいませ。

 本年度の事務局員は福田さんが抜け、高平、木村、島崎、福山、小寺、近藤の6人になり承認されました。よろしくお願いいたします。また、総会での議長は、次年度からは事務局員以外の人がしましょうということになりました。
すべての議案が無事承認され、12時に閉会しました。


(近藤)

2005年度 トライアングル行事予定
2005年4月17日(日)春のレクリエーション(競馬場)
5月 8日(日)潮干狩り
6月12日(日)総会&お料理教室
7月31日(日)海水浴バスツアー
9月17日(土) 〜18日(日)合宿(京北町)
10月16日(日)いもほり
11月 6日(日)20周年記念講演会&パーティ
12月11日(日)クリスマス会
12月父親の会
2006年2月19日(日)ボーリング大会
 3月21日(祝)遠足



おしゃべり会報告

 総会の後、おしゃべり会が行われました。

 今回、特に話題にしなければいけなかったことは、子どもたちの“ハグハグ”(身体接触)についてです。おしゃべり会の少し前、ボランティアさんから、子どもたちと接している時に女の子同士が抱き合ったり、ボランティアさんに抱きついたり、男の子がボランティアさんにタッチしたりする場面があり、対処に困るという訴えがありました。トライアングルの子どもたちの年長者はもう若者の年代になります。子どもとボランティアさんとの付き合い方はどうしていけばいいのか、というか、親が子をいつまでも子ども扱いしていることについて考える時期に来ているように思います。ということで、ボランティアさん数人もおしゃべり会に参加してもらいました。

 話し合いの中で、若者同士が人前で手をつなぐのはいいの? 腕を組むのはどうなの? 抱きつくのはダメなの? ダメと決めたら誰も絶対にしてはいけないの? と、していいことといけないことを考えてみましたが、父親と母親の受け止め方は違っていそうですし、子どもの年齢によって親の感覚も違います。どれもしっくりこず、みんなが納得した明快な答えは見出せませんでした。

 参加されていた社会学研究科の中根成寿さんに意見を求めると、「社会には、こどもがやっていいことと、おとながやっていいこと、家族同士がやっていいことと、家族以外がやっていいこと、というくくりがある」と言われました。家族は「身体に触れることを許可された集団」であり、その他の人々は基本的には身体に触れることには抵抗がある。親たちはボラさんとは違った身体規則の元にいるのでどうしてもボラさんたちの感覚が厳しすぎるように思う、ということです。親は子をいつまでも“ハグハグ”したいし、子ども同士の“ハグハグ”も大目に見たい。この課題については、継続審議ということでしょうか。

 おしゃべり会には入会したてのお母さんが小さな赤ちゃんを連れて初めて参加されていました。今回はもっぱら大きな子どもたちの話題だったので困惑されたことと思いますが、最後に少し自己紹介などしていただきました。

 私達がこれまでに考えもしなかった問題や障壁がでてきた時に、考え方はそれぞれ違ったとしても、話し合える場があること、自分の意見を言えてみんなの意見を聞きいれられることは大事なことだと思いました。

(近藤)

                  

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