京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2007年8月号 掲載)
2007年度総会の報告


 6月17日(日)障害者スポーツセンターにおいて2007年度のトライアングルの総会が行われました。
資料にそって2006年度決算・活動の報告、2007年度予算案・行事計画案の提示が行なわれた後、一括しての質疑応答。次のような意見が出されました。

 会計について、予算の行事補てんが25万円で足りるのか、会費は徴収できているのか、会計が足りなくて寄付をつのる時と余っている時があるが、どう変わったかの報告をしてほしい、など。事務局からは、昨年度決算では行事の費用合計から参加費合計を引くと274,000円程で、参加者を増やすことで補てんの額は減らせる、昨年は会費の督促をしなかったので会費収入が減ったが今年度は会費の徴収の努力をしていくとの返答でした。また、昨年の総会では「会計に余裕がある」との話をしていたのですが、それを受けて今年度は行事の参加費を低めに設定し、クリスマス会にお金をかけて大きな会場を借りて行いました。今年もクリスマス会は同じく「ホテルルビノ京都堀川」で行う予定です。

 行事については、海水浴は参加人数が少ないわりにお金を使いすぎではないか、会報を見て小さな子連れで参加できる行事なのかどうかわかりにくくて心配、小さな子連れでも参加できる行事をしてほしいという声がありました。
 小さな子どもが参加できる行事については、会員さんの年齢層の巾が大きくなってきたので、行事をどうすればいいか考えていきたいと思います。海水浴に参加されたことのある会員さんからは、トライアングルの海水浴は家族で行くよりも楽で小さな子連れで楽しめるという意見がありました。ただ、最近はボランティアさんの数が減ってきていて、申込みの段階で参加ボランティアさんの人数がわからないので、「子ども一人ひとりにボランティアさんがついてくれるよ」とは言い切れません。ボランティアさん確保の対策を考える必要があります。バスを使って海水浴以外で行きたいところは? との話でいろいろ候補地もあげられましたが、バス行事の計画は今後も事務局で練って行きたいと思います。

 また、さんすう教室に興味はあるが曜日が合わないという方がおられましたが、事務局からは、曜日変更の要望はこれまでにもあるが、現参加者の都合もあり、変更は難しい、子どものいない時ということで土日には行えない、という回答でした。

 本年度の事務局員も引き続き、高平、木村、島崎、福山、小寺、渡辺、西村、近藤の8人で承認されました。よろしくお願いいたします。 すべての議案が無事承認され、12時に閉会しました。今年度総会の議事進行は会員の阪本さんが行ってくださいました。
(近藤)



2007年度総会後のおしゃべり会の報告


 総会が終わり、みんなでお弁当を食べた後のおしゃべり会。今年は例年にない参加者の多さで、赤ちゃんから青年までいろんな年代の子をもつ親が参加し、大いに盛り上がりました。大人数のせいか、いつにも増してはりきり気味の司会者、島崎さん(笑)。まずはひとりづつ簡単に自己紹介した後、先輩お母さんたちがそれに応えて経験談を話す・・という感じで和やかな雰囲気の笑い溢れる二時間でした。

 子どもが就学前・就学したばかりという、悩みいっぱいのお母さんたちに、いろいろ面白可笑しく経験談を話してくださった松下さん(母)。「大変なこともいろいろあったけど私の人生はほんとに面白い!」とおっしゃい、笑いながら涙ぐみながら「トライアングルのおかげ・・」ともおっしゃいました。 水谷さん(母)も小学生のとき育成学級から普通学級へうつったときの話や、“結局、育成学級にいても普通学級にいても親の熱意次第。親が頑張るしかない・・。子どもは決して頑張らせないこと”という話をしてくださいました。

 またトライアングルのあり方について意見をだしてくださった国府さん。普通学級に子どもを通わせ、学校や先生とのやりとりに奮闘しているお母さんたちを、何とかトライアングルという団体の力で支援できないか? 運動できないか? というご意見でした。これはとても難しい問題で、いろんな意見があると思いますが島崎さんの答えが身にしみました。「最後は親が決めて腹をくくるしかないねん・・。一生懸命考えて、悩みぬいて自分で決断したことは後悔しない。私たちが学校へ一緒について行って意見することはできるかもしれないが、先頭に立つのは必ずその子の親自身でないといけない・・」。そういう島崎さんにも悩み考え込む日々があったと聞きます。いろんな経験を経て、今のとってもつよ〜い(笑)島崎さんがあるんですね・・。そしてトライアングルという団体が、子どもを普通学級へ行かせる親だけを支援するというものではないということも再確認しました。

 そして・・高平さん(父)の意外な発言には驚きました! 「自分の“娘”から“障害をもった・・”ということばが消えたの娘が中3の頃・・」なんだとか。あの器の大きそうな、何でもどっしりと受け止めそうな、あの貫録ある父親の高平さんでも中3になってから・・なんだと、安心しました(笑)。そのきっかけになったという「中学生日記」。トライアングルのHPにも掲載されているので要チェックです。

 乳幼児の参加しやすいプログラムが少ないという意見から、乳幼児部が発足することになりました。世話人はその日参加してくださった服部さん、池田さん、直田さん、奥野さんです。これから新しい企画を考えてくださると思いますので乞うご期待。
よろしくお願いします!
(小寺)


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