京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2009年8月号 掲載)





彩美社会人になる

家里 和代

 彩美は今年の4月から嵐山にあるワークハウス「せいらん」で働くことになりました。卒業式が終わったら即実習に入り、4月からは正式に入所。今のところ1日も休まずに毎日楽しく通っています。
「”せいらん”に行けて良かったわ。仕事は楽しいわ☆☆」「明日も仕事をするぞ!エイエイオー☆」そんな姿を見て、『社会人の鏡』と思わず、たくましく成長した娘に拍手です。

 仕事の内容は袋詰めや箱折など単調な仕事ですが、とても楽しくやっています。全力投球で働いているようで、施設長さんから「はりきりすぎて疲れていないか心配です。」とのことでしたが、「私はあした仕事だから、もう寝るわ」と自分で布団を敷いて、9時前には寝てしまいます。

 仕事の話もいっぱいしてくれ「今日の仕事はお母さんには、ちょっと難しいかもしれないなぁ」なんて言いながら、ひとつひとつ説明してくれます。褒められた時はもうルンルンです。「私もお父さんみたいに残業しようかな」には、思わず笑ってしまいました。
 私の好きな言葉です。

  『人生の達人はネ 悩んでも しょうがないことは 悩まない』

彩美はその通り生きています。今が一番幸せ☆☆☆今を一番充実させて満足して生きているという感じです。

 父が『仕事で遅くなる』とメールしてくれば、(私の携帯を使って)父への返信。
『お仕事おつかれさまですな。まぁ仕事はそういうものよ。おとたん♪』
父は「彩美に励まされたわ」と笑っていました。

 彩美はお給料で1万円貯まったら(1年はかかりそうですが・・)自分の携帯を買うという目標に向かって、せっせと仕事に励んでいます。
先日はパーマをあて、ちょっぴりレディに変身をしました。(あまり気づいてもらえず、なんで気づかないのよぉ!と怒っていましたが。)

 今のままの彩美で、毎日楽しいことを増やしていってほしいです。
そしていつか『誰かの幸せのため』に、がんばれたら☆ステキ☆

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