京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2010年8月号 掲載)
玉木幸則さん講演会報告

 2010年6月20日(日)トライアングル総会の後、NHK教育テレビ「きらっと生きる」の司会者、玉木幸則さんの講演会が行われました。
 その番組の中の「バリバラ」という企画が面白い!と島崎さんから聞いていたので、「きらっと生きる」の放送を見ました。障害者を取り上げた番組によくあるやたら慎重な雰囲気はなく、やけに司会者の3人のテンションが高い…。玉木さんはというと、少し小刻みに体を揺らしながらよくしゃべる人…。キスの話題になったとき、もうひとりの司会者が、「玉木さんって揺れる系ですよねぇ、キスするときとかどうするんですか?(笑)」と言うと、「そういうときにはピタッと止まるんです。」と玉木さん。大笑いでした。思い出しても可笑しくて、講演会を楽しみにしていました。

 実際にお会いした雰囲気も、”親しみやすいふつうの尼のおっちゃん”という感じ。何も原稿を見ず、身振り手振りを交えながらユーモアたっぷりで、興味深いとても面白い話ばかり…、あっという間に時間が過ぎました。

 どうして「きらっと生きる」の司会者になったのか、どういう想いで番組を作っておられるのか、とても面白いお話でした。何万人もの人が見ている番組で、ものすごい影響力をもっている人が、玉木さんのような感性をもった人で熱い想いをもってやっておられることにすごく希望を感じ、感動しました。私は24時間テレビのような障害の取り上げ方がすごく嫌いだったので、「バリバラ」などの玉木さんのやり方に心から拍手を送りたい気持ちです。息子さんが「お父さんって障害者なんか?」と言う話とか、玉木さんのお母さんの話、そして最後の「俺もどうしたらいいかわからん。けど、あきらめていない。考え続けるしかない。」という言葉。

 どれも玉木さんの鋭い感性と人間臭さが光っているお話で、とても感動しました。すっかりファンになりました。

(小寺)

 

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