京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2010年8月号 掲載)



(玉木さんのレジュメの中から)
私たちの権利


 ここでいう「権利」とは、社会一般でいう法律的な権利ではありません。もっと人間として基本的なこと、当然なこと、にもかかわらず、障害者にとっては大切にされてこなかったことがらです。

@ 自分のやりたいことをはっきり言って、それを優先する権利
 今までは・・・お母さんや介助者の顔色を見て、自分のやりたいことをひっこめてしまう。

A 自分のやりたいことを人を使ってやり、それを自分でしたことにする権利
 今までは・・・迷惑をかけてはいけないと思って人に頼めない。

B 能力のある平等な人間として尊重される権利
 今までは・・・障害があると自分の能力が低いもののように思ってしまう。

C 危険をおかす権利
 今までは・・・お母さんや介助者に付き添われ、守られていた。

D まちがえる権利
 今までは・・・まちがえるのはばかなことだと思い、だから自分は能力が低いと思ってしまう。

E 自分だけの考えをもつ権利
 今までは・・・先生や親の言われるままになっていた。賛成してもらえないと、自分の考えがおかしいと思ってしまう。

F 思うとおり「はい」「いいえ」をいう権利
 今までは・・・人に気を使って自分の気持ちが言えない。

G 気持ちをかえる権利
 今までは・・・いちど言ったことを取り消すと何か言われると思い、取り消すことができない。

H 「わかりません」「できません」という権利
 今までは・・・「わからない」「できない」というのは、能力がないことをいってしまうようなことだと思ってしまう。

I 楽をする権利 からだを気持ちよくする権利
 今までは・・・疲れることやしんどいことでも、がんばらなくてはと、やってしまう。

私たちの権利は、もっともっといっぱいあります。自分にとって大事な権利、必要な権利を、考えてみましょう。

全国自立生活センター協議会 作成


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