消えない「虹をつくる」プロジェクト プロジェクトの前半が無事終了しました! 報告:赤松フリーダ千福母 4月から4ケ月に渡っておこなってきたプロジェクトの最終回を、7月8日(日)に障害者スポーツセンターの重度体育室で行いました。15家族、子供19名、父親5名、母親13名、ヘルパー1名、アートサポーター5名、ボランティア5名で、合計48名の参加でした。 当日のメニューは、体育室に200mほどのロープを張り巡らせて、色画用紙を上から順番に、虹のグラデーションになるようにシールで張りつけて行く。完成した虹の下で記念撮影。親子体操教室の福原ママのリードで色とりどりの風船を持ってダンスを楽しむ、の三つです。子どもたちと一緒に準備したTシャツも、家族ごとに色相、明度を変えているので、参加者が集まると、重度体育室は大きな虹色の空間になりました。 ロープを張る作業と高い位置に貼付ける作業は、午前中にボラさん、サポさんに加えて、全回通してお世話になった渡辺パパと一緒に行いました。午後になっていよいよ子どもたちが到着すると、すでに半分現れた虹を見て、わ〜っと歓声を上げてくれました。 午後からは、みんなで虹を完成させて行きました。シールでロープに彩色した紙を貼付けるのですが、シールをめくったり、最後にきゅっと押さえたり、ちょっとしたコツがわかると皆一生懸命ロープの隙間を見つけては、一杯貼ってくれました。ご兄弟の参加者も一緒に楽しんでくれました。大吾郎君はパパに肩車してもらって、作太郎君はママのウェストポーチの上に立ち上がって(!?)、高い所に貼るのにも挑戦。最高に嬉しそうな笑顔を見せてくれました。 午前中の準備で、私はどのくらい紙の間隔をあけようかとか、色の順番とか、どうするのが一番見栄えが良いか、あーでもないこーでもないと決めかねていたのですが、慣れないボラさんも、ベテランのサポさんも渡辺パパも、私の不確定な指示にそれぞれ考えながら作業してくださいました。しかし、子どもたちはそんな私の思惑は重要でない!とばかりに、純粋に貼る事を楽しんでくれました。そして実は子どもたちが重なるようにたっぷりと貼りつけてくれたお陰で、この虹の完成度がグ〜ンと上がったように思います。 最初の構想から、最終回の実施まで変更に接ぐ変更で、参加者の皆さん、お世話下さった千秋ママと事務局にはご迷惑をかけっぱなしでした。子どもたちに出来る作業の範囲で、時間や予算の範囲で何ができるか知恵をひねり出すのに、悩み、事務局や千秋ちゃんのママに相当助けてもらいましたが、最後には子どもたちのチカラに助けられたプロジェクトです。 皆様本当にありがとうございました。このあと引き続き、プロジェクトの最終任務、フォトブックの制作を進めます。どうぞ冊子の出来上がりを楽しみにしてください。 以下は、アートサポーターさんからいただいた感想です。皆さん、制作発表をされているアーティストです。そして他にも美術教育などの現場でも活躍されています。 最初は、子供たちの行動にどう寄り添えばよいのか、とまどいの気持ちが強かったです。しかし、回を重ねるにつれ、子供たちのいろいろな表情が見えてきて、どんどん楽しくなってきました。できあがった消えない虹と、その虹の下での楽しいダンスを見ていて、参加できて本当に良かったと感じました。 最終回に参加させていただきました。わたしは普段、高校生や大人たちと触れ合うお仕事をしているので、あらためてこどものパワーを感じさせられとても刺激的な時間でした。そしてそれをうまく支える保護者の方の手。人間の、根源的なところに、すっと立ち戻れた一日でした。 虹が完成する最終回の日に、撮影係として参加しました。カメラを通して見た子どもたちの姿は、ひたすら全力!な印象でした。そしてカメラを向けたときの、決めポーズ。みんなそれぞれ違っていて、いつも写真に写ってるんやなぁ…と想像してしまいました。大きな虹はとても美しくて、感動しました。ありがとうございました。 絵の制作で小学校の空き教室をアトリエとして利用することがあり、小学生と日常的に接する中で、何かしてあげたいというか、子どもの反応が楽しみで色々考えている私がいて、これが心が動くということかと思い、今回の消えない虹をつくるプロジェクトにも参加したいと思いました。虹をみることなく初回のみの参加になってしまい残念です。小学校では子どもに頼られがちだったので、今回みんなの「じぶんでやりたい」という意志の強さに驚き、その意志に反して、サポートの仕方を間違えたなと思う瞬間がたくさんありました。見ていてあげること、待つということ、もっと何かやわらかいやり取りをしてみたいなと思いました。ありがとうございました。 私は今回の企画の前に一度だけダウン@アートの会に参加する機会があったのですが、その時は緊張していて、子どもたちとあまりうまくコミュニケーションできなかったなあ…という気持ちが残っていました。その気持ちがあったので、今回の企画にはできれば毎回参加しようと決めました。 「消えない虹をつくる」プロジェクトでも、やっぱり思い通りにならなくて、毎回必死に子どもについて行くしかないような状況でしたが、最終的には子どもたちの制作中の顔(表情)が一番印象に残っています。ふとした時にスイッチが入って、巨匠のようなすごい描き方を見せてくれた事や、絵の具まみれになりながらもニコニコとしている子どもたちの姿から、よろこびや楽しさがダイレクトに伝わってきました。また回を重ねるごとに少しずつですが、参加している子どもたちと仲良しになれたような気がして、最後にみんなで作った虹と、子どもたち、親御さんたちが一緒になって大きな虹になったとき、なんだかとてもうれしい気持ちになりました。すてきな体験になればと、一回目の自己紹介で自分は言っていましたが、本当にその通りになりました。ありがとうございました。 |