京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2017年8月号 掲載)
「全国障害者スポーツ大会(障害者国体)出場のお知らせ」

井上琴美(こっちゃん)

 はじめまして。花園大学トライアングルボラの3回生のこっちゃんです。よろしくお願いします。私事ですが今年の10月28日〜30日に行われます、第17回全国障害者スポーツ大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ大会(障害者国体)」の水泳競技に出場することになりました。50m自由形、50mバタフライに出場します。
 
 私は二分脊椎症という先天性の障害があります。二分脊椎症とは脊髄の形成に異常が生じる先天性の奇形のことです。脊椎は背骨の中にある神経系にとって重要な役割を持つ器官です。二分脊椎では背骨の中にあるべき脊髄が骨の外にあるために、さまざまな症状・障害が引き起こされます。現在、日本で二分脊椎の赤ちゃんは、年間、約500名〜600名が出生しているとみられています。異常の原因は妊娠した女性の葉酸の摂取不足、遺伝や環境、糖尿病や肥満、抗てんかん薬の利用、ビタミンAの過剰摂取など、理由はさまざまです。
 
 二分脊椎には「顕在性二分脊椎」と「潜在性二分脊椎」の2種類があります。顕在性二分脊椎は、背中に脊髄髄膜瘤や脊髄披裂などを生じます。出生直後から手術などの処置が必要になります。90%の確率で水頭症を発症します。幼児期になると下肢の運動障害などの発症があります。潜在性二分脊椎は脊椎の異常が表面から見えないタイプなので、幼児期にはあまり症状が見られませんが成長期にさまざまな症状が発症します。私の場合は、顕在性二分脊椎になります。
 
 私は小学3年生の時に水泳を始めました。初めは、弟が水泳をやっていたのを見ていて、そこのスイミングスクールに障害児クラスの教室が出来るとコーチに進められたことがきっかけでした。そして小学5年生の時に、「京都障害者水泳クラブ」という障害者の水泳チームに紹介していただき、入部をして、本格的に水泳を始めました。現在もこのチームに所属しています。
 
 年に2回ほど試合があります。練習は週1回木曜日の夜に練習しています。全国障害者スポーツ大会の練習も、月2回で土曜日に練習しています。
 
 全国障害者スポーツ大会へは一生に一度しか京都は出られないので、今回が最初で最後の大会なので、悔いが残らないよう残りの練習1回1回に気合いを入れて練習をして、試合当日に力を発揮できるようにしていきたいです。 がんばります!

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