京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1998年8月号 掲載)
山田真さんにお会いして

福田正枝   

 私は「母の友」(福音館)という雑誌を毎月購入しています。母の友の中で、「子どもの健康相談室」は執筆者が山田真さんなのです。こんな気さくなお医者さんが世の中にいはいるのかと思っていました。そして、何より子どもをひとりの人間として尊重していると思います。

 娘(智子、小学校5年)が地域の小学校入学の折も山田さんの「子育て」という本や「障害児を普通学級に入れようと考えている親は、多少とも無茶苦茶であった方がよいと僕は思います。なぜ普通学級に入れるのかということを論理的にとうとうと述べても、一向、学校側に理解してもらえない。入れたいから入れるんだ、論理なんかあるもんか、とただ開き直ったほうが楽だし、そういう無茶苦茶さには学校もさじを投げるのではないか、僕はそう思います。」という言葉を励みに学校にのぞんだものです。

 山田さんの本を読むたびに自然体で生きていけばいいんだと悟らせてくださり、ほっとしています。「できないより、できるほうがいい」という発想でなく、できなくてもいい、生きているこの子と楽しい経験や喜びをいっぱい感じとったら、人生はゆたかになると思います。

 今回、山田さんはお嬢さんの「涼」さんを同伴され、京都の講演会に来て下さり、お会いすることができ、夢のようでした。事務局をお手伝いしていて本当によかったと思います。

 涼さんは、明るくのびのびとしたお嬢さんで、いっしょにいると、とても楽しい気持ちになりました。「トロル」という子どもの本やさんでお仕事されているとか・・・。絵本大好きの私は、今度、絶対に「トロル」に行こうと思いました。


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