京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2001年12月号 掲載)
映画『ひなたぼっこ』アンケートより

★何より心に残ったのは、まわりの若者達とのさりげない交流です。大人になるにつれ、家族と障害者同士だけの関係にならざるを得ないケースが身の周りに多く、「ここに居てあたりまえ」の風景がとても嬉しかったです。それを京都でも実現していくのは、私達自身の課題ですネ。(47才・教師・女)

★みんなが生き生きしていた。
(質問)テレビとか本とか、いろいろ多くの人に伝える手段がある中で、何故あえて映画を選んだんですか。(19才・学生・男)

★やはりみんなで助けること。(障害を持つ本人)

★障害があっても、支えてくれる人達がいれば社会の中で生きていける。私の子は今、養護学校の高等部1年生ですが、同世代の人がいてくれたら、いろんな経験がいっぱいできる、そういう支える力がすごく必要だし、切望しています。(子供が知的障害と自閉症をあわせもっています)

★障害があっても、普通高校進学、という選択肢があってもいいと思う。というか、あるべきだと思う。障害があってもなくても、自分の人生を自分で切り開いていく権利もあるし、障害があってもなくても、学校の授業以外に学校において学べることがたくさんあると思うから。(通所施設勤務)

★ドキュメンタリーだったので、保育園の保母として、1人の人間として、同じ障害を家族に持つ姉として、いろんな方向からものをみることができました。弟にやさしくなれそうです。ありがとう。(24才・保母・女)

★いつも人は障害があってもなくても、集団の場が必要で、集団の中で人は輝けるということを実感した。そこでの学校という場は大事な大事な場だと思った。京都でも、選択肢がひろがってほしいと痛切に思った。(38才・施設職員・女)

★上映の途中でインタビューがなく、物足りなさを感じました。関わっている人達はどんな風に思っているんだろうと。でも、見終わって、周囲の人々や友人達は自然とかかわっているんだという事がナレータだけの映画でよくわかり、素晴らしいと思いました。桐野監督の話で余計納得しました。この映画をあらゆる人に見てもらいたいです。(44才・パート・女)

★とても自然に、5人の知的ハンディを持つ人とそれを取り巻く人達のつながりが描かれていて、好感を持ちました。映画の冒頭のシーンもそうでしたが、足元をローアングルで撮ったシーンが印象に残りました。植物も根が伸びないと花も実も育たないように、人間に対しても根を想像し、大切にするまなざしが必要だと実感しています。(35才・知的ハンディを持つ人を対象とした絵画サークル講師・女)

★小・中学校を卒業した後は養護学校高等部に進むのが当たり前なんだと、ずっと思っていました。普通高校、養護学校、それぞれに利点があると思いますが、どちらを選ぶか、という選択を本人さんたちに提示してあげることは大切なのではとも感じました。(24才・施設職員・女)

★人は一人では生きられないんだなって、あたりまえのことを感じました。同じ地域で幼い頃からの仲間たちが成長していくのは素晴らしいことです。お互いが無意識のうちに支えあっているんだと思います。彼らの笑顔が本当に素敵でした。千葉で出来ていることが京都で出来ないはずはない…って思います。(50才・教員・女)

★高校は保育園ではない。目標や、行ったことの線上に高校があるのであれば必要なのでしょうけど。(無記名)

★私が教員を勤める大阪の枚方では、かなり以前より障害を持つ子も地域の小中学校へ通うことは自然に行われていた。自然とはいっても、そこに至るまでは親や教師の運動は大変なものだったと聞いている。しかし、義務教育を過ぎると、その取り組みも入試選抜制という大きな壁につき当たり、限界を感じていた。しかし、この映画の中では定員割れでありながらも普通高校に通い、生活を楽しんでいる5人を見て、すごい!と思いました。周りの同世代の人たちの関わりが自然です。勇気づけられました。(43才・教員・女)

★彼らが本当に普通校に通いたいと思っているなら、その願いがかない、充実した学校生活を送れていることを、映画を見て嬉しく思いました。まだまだ統合教育が進まない中、彼らの生き生きとした姿、目に焼きつけました。(24才・施設職員・女)

★一人、一人が目的を持って生きているのがすごくよかった。そして、その障害を持った5人の子ども達を支えている学校の友人、先生、幼なじみと、何よりも家族の暖かさをすごく感じました。(学生・男)

★すごくよかった。しぐさや行動、言葉など、いつも聞いたり見たりしている子どもと同じで、ちょっと笑えました。(22才・学生・女)


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