京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2002年12月号 掲載)

支援費制度を利用するぞぉー!

高平恵子   

 来年の4月1日から支援費制度がスタートします。

それに向けて、今年の10月から「支給申請の受付」が始まってますが、みなさんご存知でしょうか? 私は京都市内在住で、京都市の体制しかわからず申し訳ないのですが、とりあえず今の状況を書いてみます。

 本人が18歳以上の場合は、受付窓口はすべて福祉事務所です。18歳未満の場合、居宅介護(ホームヘルプ、ガイドヘルプ)については福祉事務所ですが、ディサービス(基本的に母子通園)と短期入所(ショートステイ)については、受付窓口が児童相談所になります。それぞれに担当のケースワーカーさんがおられますが、みなさん会ったことありますか? 今回の申請は、そのケースワーカーさんとのやりとりが重要ポイントです! サービスを受けられる量(支給量)は、療育・身障手帳の判定とは異なり、このケースワーカーさんによる勘案事項の聴き取りによって決められます。

 具体的に、我が家の娘・有香は来年の2月で18歳になるので、先日、福祉事務所へ行って申請用紙だけとりあえずもらってきました。私のように、窓口へ行ってこの用紙をもらったのは、上京区では私が2人目だと言われました。(みんな、行ってないんやねぇ‥。)そして、その日のうちに有香の担当のケースワーカーさんより自宅に電話があり、さっそく次の週に訪問して下さいました。2時間ほどいろいろ話を伺ったのですが‥‥。

 有香は今のところ、施設や作業所への入所・通所は考えておらず、来年度も今まで通り朱雀高校通信制に通います(週に1〜2日、夜間)。なので、有香が利用したいのはガイドヘルプ(外出介護)ですが、これに関してはヘルパーを派遣してくれる事業所も、まだほとんど登録されておらず、親が負担する利用料(20歳までは親にも扶養義務があります)もまだ決定してないということでした(11月18日現在)。(あ〜しんきくさい‥‥)

 有香としては、朱雀高校への送迎および付き添いに使いたいのですが、「通学」のためには原則として使えないということで、ダメでした。で・・結局まだ申請用紙は提出していないのですが、平日の昼間が空いている有香のために、スポーツセンターで汗を流したり、映画を観に行ったりとか、社会参加や余暇を楽しむ目的で使いたいと思いました。12月にケースワーカーさんが聴き取りに来られる予定になっているので、その時にしっかり話をして申請するつもりです。

 京都市としては、ガイドヘルプの支給量を上限32時間(1ケ月)としているのですが、今後、具体的に有香への支給量が決まった時には「決定通知書」というのが送付されてきて、その後「受給者証」が交付されます。そして、この「受給者証」を持って、希望の事業所と契約を結ぶことになるのですが‥‥。どうなることやら、不安です。

 非常に中途半端でわかりにくい文章ですが、これが私の途中経過報告です。

 18歳未満の児童もサービスを受けられます。これを機にみなさんぜひ申請して利用してください。利用者が少ないと、今後どんどんサービスが削られていく可能性もあります。学校の放課後や(土)(日)、長期休暇の間など‥‥子どもの生活を充実させるためにも考えてみてください。ただ、申請の際には、具体的に使いたいサービスをはっきりさせて、用紙にもしっかり明記したうえで提出することをお勧めします。

 ところで、京都市が作っている「障害者福祉のしおり」(平成14年8月最新版)という冊子を持っておられますか? 福祉事務所の窓口でもらえます。これには、さまざまな福祉サービスや制度の説明、および施設等が明記されています。ぜひ一度チェックしてみてください。


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