京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2005年12月号 掲載)
けんちゃんの中学校生活

正田 由知子

 健太郎の通っている中学校は 男の子が入れるクラブは『野球』と『サッカー』と『パソコン』の3つです。学校は、クラブに入らなくてもいい、 ということだったんですが、健太郎が『サッカーやりたい』と言ったので 顧問の先生に話をし入部させていただきました。みんなと同じように ユニホームも作ってもらい、B戦の試合にも出してもらっています。(立っているだけですが・・・)
 暑かった夏休みもほとんど毎日 歩いたクラブに通いました。

 2学期が始まっても『今日 サッカー練習ある??』と、毎日聞き、とても楽しみにしているようです。ある暑い日の練習の時、お茶に何かほかの ジュースを混ぜられたものを持って帰ってきました。その日は顧問の先生が出張で子供たちだけの練習だったそうです。その事があってから、クラブへ 気持ちよく送り出せなかったこともありました。本人は なにがあっても【行く気マンマン!やる気マンマン!】です。

 9/16に初めての体育祭がありました。健太郎は『タイヤリレー』『ハリケーン』『綱引き』『全員リレー』『棒引き』『大縄跳び』とたくさんの競技 に頑張りました。『棒引き』は、みんなといっしょにするのが怖かったのか、棒を引かず、応援していたり、『全員リレー』は、 順番を何人か速い子が続いた後にしてもらって抜かされずに走りきれ、縦割りで参加する競技は3年生に助けてもらいながら、楽しく参加できました。

 この体育祭で私も、島崎さんと同じように入学前から心配していた事がありました。それは『ブロック別応援合戦』校舎からグランドに下りる階段で演技をします。この階段は私も下りるのが怖いくらい高い階段です。 人文字を作るのに あっちへ行ったりこっちへ行ったり、動きまわります。健太郎は高いところが怖いので、応援合戦は横で見学でもいい・・・と 思っていましたが、階段の下で太鼓を叩く係りにしてもらい、参加することが出来ました。これからも いろいろ問題が起こると思いますが、 健太郎の中学校生活を楽しく過ごせるように 乗り越えていこうと思います。


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