リレー通信 No.45 <父親の部> 長谷川直浩 パパ、アーぱぱぱぱ、アパ なんや?、どうしたんや? いつもの、こうへい君との会話の始まりです。仕事から帰ると、(静かに玄関のドアをあけると)なぜか、どうして、どうやってわかるのか、すぐさま玄関の僕のところに駆け寄ってきて、抱きついて背中を、トントンします。耳もとで、今日はどうやったんや?、森先生と勉強したの?(担任の先生)、まるの先生と遊んだの(副担任の先生)、ももちゃんと喧嘩してないか?(同じクラスのお友達)いつも こうへいに聞きます。 モー先生(森先生)、まある先生(まるの先生)、ももサー(ももちゃん)、と返事があるときは、順調よく喧嘩もせんとそれなりに勉強?も、してたのかと思い、無言、無言、無言 のときは、あんまり楽しくなかったのか?と、思い、いや、いや、いやの時は、森先生に怒られ、まるの先生と遊ばず、ももちゃんと喧嘩したのか?と思い、こうへいと部屋に入っていきます。 「パパ クンノ クンノ(僕の)」 と自分を指差し 最近よく見ているTVドラマのDVDをかけろといいます。 TVドラマ(結婚できない男)の中に出てくる、ケンというワンちゃんが好きで、ケンが出てくるシーンになると、画面にへばりついて見入っています。 それと主題歌を、一生懸命に熱唱し、「パパ、アーパパ(僕のこと)イッタンイッタン(姉のミズキのこと)アーマ(母親のこと)」と言って、一緒に歌えというのか、自分が歌っているのを見てほしいのか、つぶらな眼でアピールしてきます。 「ボーウー ボーウー 」(最近はまっているボール遊び)と訴えかけ、ボール?と聞くとうなずいていて「ボーウー」。するの?と聞くと「スルノ」といい、夕ご飯までの恒例のキャッチボールが始まります。なかなか強いボールを投げ、TV、窓、照明いつ割れるかヒヤヒヤします。 こうへいの大好きな夕ご飯の時間になると、いちもくさんに食卓に行きたいくせに、僕が声をかけてもわざと 「イヤー 」と言ってTVの前を動かず、ママが声をかけると 「アーパパ、パパ」といってまた僕が、こうへいご飯やでと迎えに行きはじめて食卓に着くという儀式があります。 なかなか邪魔くさいおとこです。 また家族4人がそろって食べないとだめなようで(こうへいの決り事らしい) おかずはもちろんの事、取り皿、醤油(調味料等)そろっていないと、「アカン アカン」といってゴソゴソと準備をします。たいていその時に何かをこぼしたり、ひっくり返したりして、ママに怒られますが、とってもファミリーなやつで、お世話焼きな所を見て自然と笑顔になってきます。 寝るときは、いつも 「オヒゲー」といって僕の顎を触ったり、つかんだりして、片方の手の平を僕の指先でコチョコチョしてほしいらしく、手を広げて「スンノ、スンノ」といってきます。すると速攻で高いびきをかいて寝ています。 この寝顔を見ていると、疲れがとれますな〜。 こうへい君また明日ね。 |