京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2011年12月号 掲載)

みゆきの高校生日記

近畿大会

島嵜実幸

 10月29日(土)から神戸に行って来ました。10月30日(日)には第47回近畿大会に出場しました。それは、私が一年を入部させるため呼びました。そのおかげで団体を組めて嬉しく思っています。一年を呼んでからしばらくしてから練習を始めました。私はキャプテンとして責任重大を負いなから近畿大会に望みました。福知山高校三和分校は不戦勝が2回もありそれまで待っていました。早くもベスト4に入り、兵庫県の青雲と当たり試合をやりました。相手も強かったので負けました。私はキャプテンとして網野高校の中島笑さんのひざで悔しい思いをしたので、泣いてしまいました。泣いてる時に先生が来てくれました。それは良く頑張ってる私を見て、感動をしてくれたので、賞状をくれました。本当にありがたく思っています。これからも卓球部を引退してもやりたいと思います。

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島嵜明子

 選手4人、先生2人、そして私と7人で前日から泊まりがけで神戸に行ってきました。「がんばるねん!」と思っているみゆき以外はほんの初心者の3人。彼女たちは修学旅行みたいなノリです。当日、他の人の練習風景を目にしたとたん、3人は固まってました。あまりにもレベルが違いすぎる・・・。その上、6府県から2校ずつ計12校が、3校ずつ4ブロックに分かれて勝ち上がってゆくのですが、三和分校と同じブロックの2校が欠場、2回の不戦勝で、なんと始まる前から三和分校の「ベスト4」が決まってしまいました。
どうすんのよ〜!

 2回不戦勝なので、ずっと戦わないで観ているばかりです。ふと気がつくと、みゆき以外の3人がいません。先生が様子を見にいくと、体育館の外で試合に出ないと言って泣いています。練習中に他校の選手がへただと言ってこっちを見て笑ったと4年生の子が言い出して、1年生の2人もそれにひきずられて私たちも出ないと言い出したのです。確かに、足がすくむのも無理はないけれど、ここまで来て、試合もせずに帰るなんて、そんなバカな・・。先生たちが交互に説得します。しばらくして、1年生の2人は説得に応じて「出る」と言ったけれど、4年生の子はダメでした。結局、3人で団体戦出場。結果は予想通り、ボロ負けでした。ひとり、やる気を保っていたキャプテンのみゆきも色々気をつかったからでしょうか、サーブミスも目立ち、ええとこなしでした。もうちょいいけるかと思ったんやけどなぁ〜残念でした。

 負けたので閉会式を待たずにすぐ帰ることにしました。そしたら、本部役員の先生がワザワザみゆきのところへ、賞状を手渡しに来て下さいました。三和分校は1勝も1セットもとらずに「近畿大会団体3位」の賞状をもらってしまいました。・・・という訳で、みゆきが思っているように、「よくがんばっている私を見て、感動して、賞状をくれた」のではありません、念のため。雨の神戸珍道中、高校生活の思い出がひとつふえました。

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