京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2015年12月号 掲載)
祝30th☆トラフェスに参加して

島嵜歩実

 10月31日、トライアングル30周年フェスティバルで司会&親バンをさせて頂きました、島嵜実幸の姉の島嵜歩実です。当日は700名近い来場だったと聞き、そんな大勢の前で司会をつとめられたことに驚いています。トライアングルは、私にとって身内のような距離感なので、「大勢の身内の前で司会をするなんて、とんでもない!!」と思っていましたが、いざ舞台に上がると、緊張しながらも喋れている自分がいたので、「私ってこんなことができるようになったんや」と自分の成長を感じました。思えば、親バンに入ったのも、自分から入れて欲しいと言い、入れてもらいました。数年前の私なら、絶対にそんなことはしなかったと思います。(笑)
 
 今回、トラフェスに参加して印象に残ったことが2つあります。一つは、トラフェスのメインでもあった、ファッションショーです。成長した子どもたちの逞しさと凛々しさを感じ、オープニングのスライドを見て、涙が出ました。親バカならぬ姉バカですが、実幸がファッションショーに出て、他の子にも気を配って…なんて逞しくなったんだ!!さすが実幸!!と内心、大喜びでした。たくさんの子どもたちが、ファッションショーに出ていましたが、やっぱり実幸が一番可愛かったです☆。
 
 もう一つは、佐々木さんのお話にあった「トライアングルができて30年経ち、きょうだいが成長し、司会をするようになった。」という言葉です。嬉しいやら恥ずかしいやら・・・こそばゆい感じがしました。
 
 これまで、きょうだいが何かの大役を任させることは、あまり無かったのかな?と思います。もちろん私より年上のきょうだいの方はいらっしゃいますが、大人になるにつれて、トライアングルへの関わりも薄らいでいくことが自然なのかなと思います。しかし今回、きょうだいが司会や受付をしたり、模擬店を手伝ったり、舞台に立ったりとたくさんの所できょうだいの姿を見て、「こんな風にきょうだいが活躍できる場所はあった方が良いとなぁ〜」と思いました。自分がダウン症の本人より上か下かで感じ方は変わりますが、私たち(きょうだい)は、どうしても二の次、三の次になってしまいやすいです。だからこそ、家族だけでなく社会にも、きょうだいの存在に目を向けてもらえるような機会は、増やしていって貰えたらなと思います。また、今回のトラフェスを通して、きょうだいの皆さんが、ちょっとでも自分に自信を持ち、ダウン症児のきょうだいでいることに、胸を張ってもいいかなと思ってもらえた嬉しいです。
(…と偉そうなことを思てます。(笑))

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