京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2015年12月号 掲載)
「トラフェス」満員御礼!ありがとう!

島嵜明子

 「こんなに沢山の人が来てくれるなんて知りませんでした。こんなに沢山の人たちに支えられてるなんて知りませんでした・・」トラフェスの最後に、胸がいっぱいになりながら、私はみんなの前でそんなことを言った気がします。
 
 でも、実は私は、みやこめっせでトラフェスをやることにずーっと消極的でした。どう考えても、あんな広い所にいっぱいお客さんが来てくれるとは思えなかったのです。その上、今年のはじめから私の母の体力が急に落ちて、介護と、そのあとに続く葬儀 等々で、ほとんどトラフェスの準備にかかわらずに当日をむかえました。なので、当日のあの大盛況は、ただただおどろきでした。「トライアングルってすごいなあ〜」外部の人にような感心の仕方でした。
 
 ただ、ファッションショーは、みゆきが「出たい」と言ったので、1ケ月に1回の練習に母親として参加させてもらっていました。そしてそこで、赤松さん、福原さん、栗田さんの3人がみごとに役割分担しながら、それぞれの才能を発揮して、そこに芸大の学生さんたちをはじめ、親たちも、メイクやヘアーやネイルのプロたち善意の協力者をもまきこんで、予想をはるかに越えた見事なファッションショーを作り上げていきました。ファッションショーが出来上がっていく様子を近くで見せてもらえたことは幸せなことでした。我が子がとびっきりステキな衣装を着せてもらって、イケメンボラさんにエスコートしてもらって歩く姿も、井上まみちゃんが満面の笑顔で得意そうに歩く姿も、みんな、これ以上ないほどしあわせな気持ちにしてもらえました。今、思い出しても涙が出ます。
 
 トラフェスでは赤松さんたちを先頭に、たくさんの親たち、子どもたち、兄弟、支援者さんたちの才能があちこちで発揮されて、集まって、爆発した、そんな感じでしょうか。トライアングルってものすごい才能の集まりなんやな〜。ほんまのことを言うと、私は、はじまって間もなくからずーっとウルウルの連続でした。「島嵜さん、やめて下さい。まだ途中です」福原さんにおこられました。
 
 ダンスを踊る子どもたちを見ながら、私の隣で馬庭さんが、「うれしいなあ、この子たちは世の光や」と言われました。
うれしい、ありがたい、幸せな1日でした。
みんな、ありがとう。
 

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