京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2015年12月号 掲載)

2015年11月24日

茨城県橋本知事殿
茨城県教育委員会御中
京都ダウン症児を育てる親の会
〒602-8385
京都市上京区今小路御前西入上ル 高平方
TEL075-462-5875 FAX075-465-2202


抗  議  文

 11月18日の長谷川教育委員の発言につきまして、強く抗議いたします。
 子どもを教え、育むべき立場にある教育委員の差別発言であり、その発言に対する知事の「問題なし」との発言、あまりの人権意識の欠落に、ただただ、驚くばかりです。
 
 私たち、ダウン症の子どもを育てる親の会として、発言を撤回したからといって、また、委員を辞職したからといって、とても許せるものではありません。
 
 国は障害者権利条約の完全実施に向け、法整備を進め、来年4月には「障害者差別解消法」を施行します。今回の発言はこの法律に触れるものです。
 
 長谷川氏は委員を引き受けるにあたり、教育委員とはいかなるもので、それに関する法律について、全く、学ぶことなく引き受けたということで、長谷川氏の責任の大きさは言うまでもなく、人選した茨城県教育委員会の責任も多大なものであると考えます。
 
 京都市では法律の施行にあたり、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する京都市対応要領(仮称)」の策定を進めていますが、茨城県も当然、国より障害を理由とする「不当な差別的取扱い」の禁止及び「合理的配慮」の提供が義務付けられているはずで、教育委員会も検討に参加していると考えます。
 
 そんな中で、なぜ、このような発言があるのか、全く、理解できません。
茨城県として、また、教育委員会として、差別解消に向け、どのような取組みをされ、今後、このようなことが起こらない対策も含め、私たちの抗議に対し、回答をお願いするところです。

以上

                            

会報No.181のindexへもどる
会報バックナンバーのindexへもどる

homeへもどる