京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2016年12月号 掲載)
いわて国体に行って

島嵜実幸

 第16回全国障害者スポーツ大会「2016希望郷いわて大会」に京都市の卓球の代表として行って来ました。
 10月20日〜10月25日まで岩手県に行って来ました。
 私は、23日に試合したのですが、初めは北海道の人と当たり戦いました。相手も強かったけど、自分でも負けるわけにいかなかったので勝ちたい思いがありました。
初めの方は負けていたのですが、点取られて取り返してそれで、10対10になってフルカウントになって逆転勝ちしました。自分でも勝った時は嬉しく思いました。目標である1勝が出来ました。サーブでラケットの角であたって入った時は嬉しく思いました。次の試合は埼玉の人と当たり相手のサーブがなかなか取れず負けてしまったのですが自分のサーブも入る時と入らない時があり、負けてしまった時にコケてしまって泣いてしまいました。なので1勝1敗です。3人で戦って3位で銅メダルと生の花束を貰いました。その時は嬉しかったです。10月21日の日練習が終った後に少し観光しました。水沢公園に行きました。岩手に居る時は寒かったです。開会式の時は寒くもなく暑くもなく少し暑いくらいでした。閉会式の時は、かなり寒く毛布がいるくらいでした。閉会式でAKB48の何人かを生で見ました。初めて岩手県に行って楽しかった事は、観光した事と試合で1勝した事が楽しかったです。やっぱり自分でも、もっともっと強くなるからには練習が必要です。ものすごく強くなりたいです。
 
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岩手国体の応援に行きました!

岡崎順子

 11月22日〜24日の岩手国体が奥州体育館で行われました。私は22日、京都を出発してその日の3時半頃着きました。実幸ちゃんの試合は23日10時からで次の日、会場にかけつけまいした。
 
 実幸ちゃんのゾーンは3人で、1人目が10時から行われ、11点5セットマッチで1セット目勝って、2セット、3セット負けて、4セット勝ち、5セットでの勝負になりました。5セット後半負けていたのを挽回してジュースになり勝ちました。相手も強かったけど、実幸ちゃんはこれまでで一番すごい勢いのある試合で感動しました。
 
 2戦目、1試合目の勝った相手に敗れた人で私もこれはいけると思ってしまったのですが、残念ながら3対0で負けてしまいました。本人も1セット目からうまくいかないので、あせりが出て、自滅してしまい、くやしい涙を出しながらの試合でした。
 とても悔しかったと思います。3人で同率だったのですが、セットなどで実幸ちゃんが3位で銅でした。
だけど、とてもいい経験をして、ひとまわり大きくなったように思います。
 
 私も実幸ちゃんのお蔭で国体を見られ、いい経験をしたと思います。一緒に行かれていた監督の守本さんや他の役員の人も実幸ちゃんのすごさを絶賛しておられました。
20日から25日までの団体行動での実幸ちゃんについて役員の人は、“ダウン症の人を国体に連れていくのの不安を感じていたが、この5日間で実幸ちゃんはその不安を消して、むしろその力におどろかせられた”と語っておられ、私もうれしかったです。
 
 これまで卓球だけじゃなく、勉強も本人の気持ちを大事にして、育てられてきた御両親の力と実幸ちゃんの力だと思っています。
 一人一人に力があります。その力を親や周りの人が気付き、その機会をつくるということは、とても大事であると思い知らされました。それは健常な子どもも一緒。これからもみんなに寄りそって、卓球をしていくことができるようにしたいと思います。
 
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島嵜明子(母)

 新幹線を乗りついで応援に行って下さった岡崎先生のおかげで、岩手での様子を詳しく教えてもらうことができました。みゆきのブロックは北海道の人と埼玉の人と京都のみゆきの3人。前の日、北海道の人と埼玉の人の試合があり、北海道の人が勝ちました。その、北海道の人に、フルセット、ジュースで勝ったのでコーフンして、本人もまわりの人たちも「次も勝てる!」と思ってしまったようです。でも相手のカットサーブがうまく返せず、アレ?アレ?と思っている間にストレート負けしてしまい、調子が狂って、どうやら途中から泣き出したようです。1日のうちに、天国と地獄と、その両方を見たのです。結局、3人共、1勝1敗づつでしたが、得失点差でみゆきが3位、銅メダルでした。でもずーっと「岩手で一勝!」と願ってきた、その願いは叶いました。
 親と離れての5泊6日。まわりのみんなにお世話になって、とても貴重なステキな経験をさせて頂きました。感謝!です。
 

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