京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1998年12月号 掲載)
いってきました『就学相談』

島崎明子   

 11月15日、朝9時15分、永松教育センターに親子3人で行ってきました。
行きの車の中では「お名前は? って聞かれたら何ていうの」なんて準備してましたが、担当の先生がみゆきを連れて来て、「おはよう、みゆきちゃん!」というと、みゆきは蚊のなくような声で「オ・ハ・ヨ…」。聞こえなかったのか、何度も何度も「おはよう、みゆきちゃん!」をくり返す先生に、「先生、この子、おはようって言いましたよ。聞こえませんでしたか!」と早くもコーフン気味の母。

 親との「相談」の相手はどこかの小学校の校長先生。「育成学級はいいところですよ。うちでは育成の子が一番ちゃんと宿題もしてくるし、お行儀もいいし・・・」。「でも、みんなと一緒がいいから普通学級に入れて下さい」と話はどこまでいっても平行線。でも分けて育てるから差別が生まれること、まわりの子たちにとっても障害を持つ子と一緒に育つことは大切だと思うこと。どうしても本人が普通学級がしんどくなったら育成学級に移るということは出来ても、反対に育成から普通学級に移ることは今の学校ではムリだろうこと等、一応、全部こちら側の思いは45分くらいの間に伝えてきました。とっても疲れたんだけれど、あの「就学相談」のおかげで、ちょっとウジウジしていた私の思いはすっきり、くっきり、「普通学級にいこう!」って思えるようになりました。あの45分の間にムクムク ムクムク強くなっていく自分がいました。


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