京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2006年2月号 掲載)
「育ててるのは誰!?」

高平恵子

 先日、娘の有香と二人で出かけて、帰宅したときの事。
玄関を入ると、郵便物がたくさん来ていました。いつものように、有香が宛て名別に分けてくれたのはいいのですが、その内の何通かを私に渡して、

有香「ハイ! 親を育てる会!」
私 「・・・・・(えっ!?)」

 見ると、トライアングル宛の郵便物です・・。(なんやぁ〜・・?違うでぇ〜。きっと言い間違えたんや。もう一回確認してみよ!)

私 「有香!これ『親を育てる会』か?」
有香「そや!」
私 「・・・・・・・。」

(そうか・・言い間違えたんと違うんや・・ほんまにそう思ってるんやー!)
私は、なぜか言い返す言葉が出なくて、妙に納得してしまいました。
(ほんまに、そうかもなぁ〜)

 私たち親は、子供を育てているようで、実は子供に「育てられている」のかもしれませんねぇ。有香がそれを意識して言ったのかどうかは不明ですが、あまりに的を得ていたのでストン!と胸の中に落ちました。
「トライアングル」が親を育てているというよりも、「子供たち」が親を育ててくれているんだと思います。きっと一生、育ててくれるのでしょう。

 そんな成長途中の私たち親同士、トライアングルを通して少しでも支え合っていければいいなぁーと思います。子供たちの成長に置いて行かれないように・・!!
 最近の有香の「ヒット名言」でした!



会報No.122のindexへもどる
会報バックナンバーのindexへもどる

homeへもどる