京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2009年2月号 掲載)
はたちになって


 



 “成人式楽しみや”といって11月頃から髪も切らずに、美容院でアップに結い上げてもらうのを心待ちにしていました。当日の朝は気分よく起床し、美容院の方が“あっこちゃん、着物に合わしてピンクのアイシャドウにしようか?かわいくなるよ”とひとつずつ声かけてもらい、あきこの頷きをみながら美しく変身していきました。こんな笑顔 久しぶりに見たねといってもらい安心してお任せ出来た次第でした。

 式典では感激して涙ぐむ姿に自分では二十歳を大きなものにとらえてるんやなと感じ、1Fでは上中の友達に出会い“あっこちゃんも”と写メールの仲間に入る表情は本当に晴れやかで、友達がいたらいいのになとまたまた感じておりました。おかげさまで1日を安定して過ごすことが出来ました。

 この1年余り自分のしたいことを見つけられずに、行動できなくなってしまっているのですが、ゆっくりぼつぼつという言葉にそやそやと思いつつ、同じ目線でかかわらなくてはと思いつつ、この母にとっては修練です。どのようにとりかかりをみつけるのか、本人にとって踏み出す一歩の支えになるには一日一日をどのように過ごすのか、聞いてもらい教えてもらいたい気持ちでおります。

 まだ4・5ヶ月頃の赤ちゃんがりんりんルーム(音楽療法)の輪の中に寝転んでいた時からトライアングルにお世話になってきました。これからもどうぞ仲間に入れていただきますようよろしくお願いします。

阪本 富子



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