京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2011年2月号 掲載)
ぼくの家族は まんまる・はっぴ~ No.5

長岐明日香

 みなさん、こんにちは。
新しい年がスタートして早一ヶ月。厳しい寒さに、子どもたちは鼻を赤くしながら登校しています。ゆうかの卒業式へと一気に時間が流れ出したような気がする三学期。3人で通えるあと少しの時間を、大切に過ごして欲しいなと思っています。

☆ 大丈夫だよ。

 一学期末から1人で下校する練習をしていたはると。四年生全員そろって学校を出発するが、はるとはのんびりのんびり歩いて帰ってくる。母は通学路の途中で待っているのだが、11月初め頃には、かなり家の近くまで帰ってこられるようになった。ところが、「明日は家の前で待っていてみようかな。」と思った矢先、はるとが帰ってこない!どの学年もみんな下校して、子どもの姿が全く見えなくなっても帰ってこない。そんなことが三度ほど続いた。一度目は校門近くで工事をしていたショベルカーを作業が終わるまでずっと見ていたらしい。二度目は荷物が重くて、途中で歩けなくなっていた。三度目は持ち帰ろうとした図工の作品の一部がこわれて、どうしていいかわからず座り込んでいた。いずれも通学路から外れていないし、もちろん、はるとを叱るなんてことはしていないが、敏感なはるとは母が心配したことを感じ取ったのかも知れない。それ以来、1人で帰ることができなくなり、「お母さんが迎えに来る!」と言って、校門から外へ出なくなった。“一人で帰れる”という自信をなくしてしまったんやろうなぁ。ちょっと怖がりで慎重な はると・・・少し前に戻って、また「大丈夫」って思えるまで一緒に頑張ろうか。ねっ、はると(^_-)

☆ きょうだい

 ゆうかははるとをよくわかって見てくれる。怒ったほうがいい時、黙って待ったほうがいい時、かたまった時の声のかけ方・・感心するほどよく理解し関わってくれる。これがあさとには「ゆうかちゃんははるちゃんにばっかり優しくする!《と映るようだ。ゆうかにとってはあさとも大事な存在で、いろんな会話をしたり 一緒に行動できるあさとがいるから楽しいという場面が多々ある。でも、対等に関わってもらうことより 優しくしてもらっているように見えるはるとのことが羨ましいようで、ずるい!と泣くこともある。そんなあさとにも、はるとのことで頼る場面が増えてきた。例えば外出先のトイレ。母が入れないトイレでは、あさとが「僕は行きたくないのに~」とふくれながらも、はるとに付き合ってくれる。母にとってはありがたい ことだが、はるとが兄で あさとは弟。ゆうかがはるとを見てくれるのとはちょっと違う。はるともあさとに対しては反発したり素直じゃなかったり、あさとを挑発してケンカ勃発なんてこともある。今までずっと当たり前に一緒にいて仲の良い二人。願わくば、これからもお互いを大事に思うきょうだいであって欲しい。はるとの「僕がお兄ちゃん」というプライドを傷つけないように、あさとがはるとのことでしんどくならないように、母も3人に甘えすぎずに見守りたいと思う。

☆ 学校あれこれ。

 「はるちゃん、なわとびクラブ~♪《とクラブ活動を気に入って頑張っている。何の縁か、ゆうかとあさとの担任の先生が顧問で、きょうだいの先生とも仲良くなった。三年生の冬に前跳びが上手になり、今年はかけ足跳び、片足跳び、後ろ跳び、あや跳びにも挑戦。何回か跳べるようになって、時々「ビデオ、撮って《と頼まれる。楽しく練習、素敵だね。

 はるとは書写の時間が嫌いらしい。理由は“片づけが面倒くさい”から。なるほど、確かに最近、習字セットを開けたら中がすごいことになっていて、朊もカバンも墨だらけ。筆は半紙で包んで片付けるのだが、なぜかその上をセロテープでぐるぐる巻きにしてあった。あらあら(^_^;)でも、はるとが書く毛筆の字・・味があって、母は好きなんだな~(^_^)

☆ 雪・雪・雪!!

 雪あそびがしたい!という子どもたちの希望もあり、今年のお正月は5人と一匹で主人の実家の秋田へ帰った。秋田はもちろん寒くて、ビールが部屋で冷えるほど。パパとそりすべりをしたり、かまくらを作ったり・・楽しかったね~と帰ってきたら、守山でも積雪!
ここ何年か雪のない冬だったのに、今年は寒い。よく降る!始業式の日の朝も雪が積もって、思わず「もう一日休む?」って言いたくなった^_^; でも、子どもたちは元気。またもや雪遊びがしたーい!ということになり、お隣の野洲市にある希望が丘公園へ行った。ここは広い広い芝生の公園だが、一面真っ白で 見事な雪景色に変わっていた。遊びに来ていたのは三組ほどの家族だけだったので、ほぼ貸切りでそりすべりや雪合戦を満喫。3人でそりに乗り、わぁ~、キャーと叫びながら、楽しそうにすべる。はるとも大喜び♪♪ 今年はまだまだ雪が降りそうだ。寒いのが苦手な母も、雪の日は子どもたちと楽しみたいと思う。


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