京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2011年2月号 掲載)
「京都とっておきの芸術祭」で京都府知事賞をいただきました 

辻 素子


 昨年12月に行われた「京都とっておきの芸術祭」の諸工芸の部で奈緒子が京都府知事賞をいただきました。作品はさおり織りで長く織った布のタペストリーです。お父さんが「さおりの作品一等賞。賞状もらえるよ」言うとやっと理解できた様子で喜んでいました。

 奈緒子が織りを始めて三年目になります。高等部を卒業してから余暇に奈緒子が楽しめる活動を増やそうと思い「織り」を始めました。体験させてもらうと、すぐに「やりたい」と言ってさおりの教室に通うことにしました。自分の好きな糸を選び、自分の好きな織り方で本当に自由に楽しんでいます。私や先生が「こんな糸を使ってみたら?」と言っても、気に入らない時は「いいわ」と自分の好きな糸でどんどん織っています。いつも帰る時間がきてもなかなか終われず、一緒に行ってもらったヘルパーさんが困ってしまわれるほど集中して織っています。そしてお給料を貯めて自分の織り機を買って、今では家でも織っています。
今回「京都とっておきの芸術祭」に出品した作品は自分の織り機で織った初めての作品でした。

 奈緒子の生活の中で好きなことがあり、楽しい時間を過ごせるだけでいいと思っていたのですが、思いがけず賞をいただき、みんなから「よかったね、がんばったね」と言ってもらうことで奈緒子の中で「自分の好きなことを認めてもらえた」という自信になってくれたらうれしいと思っています。
 現在、奈緒子は月曜日に作業所に行き、平日はグループホーム(ケアホーム)で生活しています。金曜日には家に帰ってきて、休日は織りやバスケットボール、ダンス、エアロビ等の活動を楽しいでいます。お仕事と余暇、なかまと家族、ONとOFF、自分なりの生活のスタイルで楽しく過ごしているようです。まだまだ二十歳、これからの生活が身体も心も健康で穏やかに過ごせるといいなと思っています。

 

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