京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2012年2月号 掲載)


〜 2学期が終わり、3学期突入 〜

茉莉香7歳 & へなちょこママ

 2学期は「九九」を頑張りました。
 2学期が始まってから、クラスでは九九の暗唱が始まっていました。全然焦っていなかった母はのんびりしていましたが、環境ってすごいですね。クラスのお友達がどんどん暗唱して、九九カードに合格の金色シールが貼られているのを見て、俄然やる気になったようです。
 支援学級では2桁の足し算引き算の計算がまだ怪しい段階ですが、九九が始まりました。家でも一人で暗唱し始めたので、慌てて準備していたCDをかけ続けました。これがばっちりはまり、あっという間に5の段まで言えるようになり、自分の九九カードに合格の金色のシールを貼ってもらったとうれしそうに見せてくれました。冬休み前ぎりぎりに、6の段の合格シールをもらい、休みの間は9の段までを毎日お風呂の中で、100迄数える代わりに九九を全部言うのをやり続けました。晴れて3学期に入って全部に合格シールをもらうことができました。さらに、反対から九九を言うという技にチャレンジ中です。
 また最近できたことは、ピアニカで「こぎつね」を最後まで演奏することができるようになりました。(祖母の猛特訓のおかげですが)長い時間かかってもやればできるねんなぁ〜と母は感激です。

 11月中旬から学校の20分休み時間にマラソン(かけっこ)が始まりました。運動場を走った回数を記録し、カードにどこまで到達したか色を塗っていくという方法で、自分で達成度合いが可視化できるようになっています。茉莉香はあまり進んでないのが嫌なのか、ルールが理解できていないのかわかりませんが、2、3日でカードは全て塗られ、走り終えたようになっていました。(まぁけっこういつものことなので、そのまま毎日持たせてます)
 2学期の終わりに持久走記録会がありました。記録会当日は、最後まで走り抜くことができたようで、完走賞カードをもらって帰ってきました。当日は父兄も参観することができるのですが、あいにく仕事で行けず、ママ友からメールで、「茉莉香、頑張って最後まで走ってたよ」と教えてもらいました。先生の連絡帳からは、途中は歩いてしまったが、声援を受けてまた走り出し完走でき、去年より体力がついたと報告がありました。最後まで走ることができたのは声援のおかげとは思いますが、きっとその声援は、「がんばれー!」だけでなく、「まりか!歩かんと走らんかー!」と叱咤に近い声援だったと想像します。だって私のママ友は、みんな自分の子供同様に、茉莉香のことも怒ってくれるありがたい人たちだから。

 お正月はスキーに行きました。スキーに行き始めて3年目です。去年はスクールに入れたので少しの斜面は自分で滑ることができるので、雪のシーンのTVを見たりすると「スキー行きたいなぁ」と夏ぐらいから言っていました。私たちは形から入る親子なので、スキーウエアにゴーグルと完璧な格好でスキー場に臨み増す。(ちなみに母はまったく滑れませんし、スキーはやったこともありません)
 茉莉香はスキー場で寒いとは一切言わず、黙々と雪遊びを一人でもやります。ソリは自分で引いて子供用のスロープで上がり、斜面を滑り降りて来ます。
 スキー場では、遊びに夢中になってしまうことや寒いこともあり、トイレに行きたいと思ったときには間に合わず、失敗することがあります。こまめに声をかけて促しますが、「ない、行かへん」と言い続けたりします。それを一緒に来たママ友たちに「また漏らすで! トイレに行っとき、小学2年生のくせにあぁ〜恥ずかしいよ〜」と言われます。すると、ママ友の手を取って「一緒に行く」と言ってトイレに行ってしまいました。他人から言ってもらうのも効果があるのねぇ〜て感じです。対策として今年2回目のスキーの時は、紙パンツ(おむつ)を履かせたのですが、プライドが許さないようで履くのにかなりの抵抗を示していました。スキー中も気持ち悪いだの、くい込むだの、赤ちゃんみたいだの、ぐずぐず言っておりましたが、「気のせいよ」とごまかした母でした。ちょっとかわいそうだなと思いました。なんか良い物ありませんか〜?

 毎日の生活の中で、私の帰宅時間が遅くなることもあります。この前、茉莉香に指折り数えながら「おしごと、おしごと、おしごと・・・」と10回繰り返され
「なんで、いっぱいお仕事行くん? なんで夜もお仕事なん?」と聞かれました。
「え〜だって、まりちゃんいっぱいご飯食べるやろ、だからママいっぱいお仕事せなご飯食べられへんやん」と答えると、「ふ〜ん・・・」という感じで納得してる風でした。こんな適当な答えでいつまで行けるかな?と思いつつ、だんだん口達者になってくる茉莉香と2年生は終わっていきそうです。


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