京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2001年6月号 掲載)

自転車教室に参加しました

島崎明子   

 先ず初めは、自転車を横に持って歩くことから。体育館の端から端まで、何ケ所かにコーンを置いてもらって、みんな緊張して歩いています。これも、角を曲がったり、ターンする時、自転車が思わぬ方向に行ってしまい、はじめはなかなかうまくできません。

 次にペダルを外してもらってまたがります。両足で地面をけって、ビューンビュンと前進するのが目標なのですが、それもはじめはむつかしく、またがったまま「イチニ、イチニ」という感じで歩いていて、そのうち1人、2人・・と両足そろえてツーンツーンと進めるようになってきます。

 最後に、もいちどペダルをつけてもらって、今度はハンドル操作をしながら、ちゃんとこいでみます。一人で乗れるところまではいきませんでしたが、たった2時間でみんなすご〜く上手になりました。「朝から一日やったら乗れるんやけどな」と教えて下さったサイクリング協会のおじさん。「いつも教えている(障害を持たない)子どもたちと同じペースでうまくなっているよ」 とも。又、「みんな乗れるんやから」とも言って下さいました。

 「ともちゃんとサイクリングができるかも・・なんて夢みたい」と涙ぐんでたともちゃんのお母さん。我が家のみゆきは最後にペダルをつけてもらうと、うしろを持ってもらってスイスイ走って、途中一度、うしろを持って下さっていた方がすべって転んでしまわれ、体育館横の卓球台に激突! なんてこともありながら、とてもゴキゲンの2時間でした。

 もう前から自転車に乗れるまりちゃんは汗びっしょり。一輪車にトライしていました。初めは両方から2人の人に支えてもらっていたけれど、気がつくと片方の手だけ持ってもらって乗ってました。

 「ダウン症だから」「太っているから」「大きくなってしまったから」・・・etc.色んな理由を勝手につけて、「うちの子はもう自転車はムリ・・・」。ほとんどの親がそう思っていたけれど、この自転車教室は、そのことがまちがっていたことを教えてくれました。

 下京青少年活動センターの皆さん、サイクリング協会の皆さん、本当にありがとう。又、やって下さい。自転車に乗れるようになったら、次は一輪車も・・と思っています。目標! 夏休みまでに自転車に乗るゾ!


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