京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2002年6月号 掲載)

保育園のおてつだい!

高平 恵子   

 我が家の娘・有香は現在、朱雀高校通信制の3年生、17才です。週に1〜2度、夜にある学校のスクーリングも、クラブの卓球も楽しく通っています。昼間は塾やピアノ教室にも通っていて、けっこう忙しい日々なのですが、今年の2月から、週に1度、保育園のお手伝いにも行けるようになりました。毎週火曜日のpm2:30〜4:30に「社会勉強」ということで通わせてもらってます。有香は小さい子どもが大好きなので、ルンルンです。

 この保育園は、有香が2才から4年間通い、卒園したところです。園長先生をはじめ、先生方は障害児保育に熱心で、今まで障害を持った子どもたちがたくさん卒園しています。
そして、先生方はトライアングルの運営費となっている「うどん販売」にも協力して下さっていて、毎月購入してもらってます。(いつも、ありがとうございます!)

 今回の件を最初にお願いしたK先生は、有香が年長の時の担任でした。卒園してからもたびたびお会いする機会があり、ずっと有香の成長を見てくださっていた先生なので、思い切って話をしてみたら、快く返事をいただき、園長先生に連絡をして下さいました。(感謝!感謝!)

 そして、有香はこのK先生の助手(?)として2才児クラス(16人)でお手伝いをしています。ぞうきんを固くしぼって、部屋のふきそうじ、子どもたちのお昼寝布団たたみ、掃除機かけ、おやつ運び、等々がおもな仕事です。(しっかり、一緒におやつも食べます!)

 園に着く頃はちょうど子どもたちの昼寝タイムなので、そーーっと戸を開け、まずは園長先生にあいさつをしに行き、それから仕事です。K先生が忙しい時は、あと2人おられる担任の先生が有香に仕事を作ってくださってるようですが、子どもたちの様子、状況を見ながらなので、次々に仕事が見つかるかというと、そうではなく、むずかしいところだそうです。自分で次の仕事をみつけて動くなどは、当然、まだまだですし、子どもたちとの生活なので、臨機応変に対処しなければならないことが多く大変です。でも、有香が言うには、自分は「人気者」だそうで、子どもたちは「お姉ちゃん」の有香に甘えているらしいです(笑)。

 家から保育園まではけっこう遠く、徒歩で40分ほどかかります。帰りは一人で歩いて帰ってくるのですが、行きは途中まで私が車で送ってます。そろそろ行きも一人で行かすつもりです。ダイエットのためにも!

 道中に、私の友人が店をしているので、帰りはいつもそこで20分ほど(長い・・)休憩する有香です。どうやら、そこでのお喋りも楽しみにしているらしいです。店のジャマにはなってないと思うのですが・・・。有香はケータイ電話を持っていて、それを首から下げて出かけます。私が5時ごろ電話すると、いつも決まって「今、みえちゃん(私の友人)とこー!」と、くつろいでいます。

 有香を育てる中で、地域で暮らすことをいつも中心に考えていました。そして、こんな形でとても幸せそうなつながりを持てたことは、本当にラッキーで嬉しく思います。

 将来的には、どうなっていくことやら、まだ、まっ白ですが、ゆっくり有香と決めて行けたらな、と思います。既存の作業所などの見学も始めてますし、どこかへの通所も考えないわけではないけれど、しばらくは、この生活が続きそうです。


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