京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2002年6月号 掲載)

みゆき、4年生!

島崎 明子   

 5月22・23日、花背山の家にお泊りに行きました。疲れて帰ってくるかしらと学校にむかえに行くと、もう解散していて、かおりちゃん、はづきちゃんと3人で帰ってくるところでした。

 「おばちゃん、みーちゃんなあ、よる、わたしのふとんの中にもごもごって足入れてきはんねん」と、かおりちゃん。「だって、ささべ先生いはらへんかったし・・・」とみゆき。「おばちゃん、わたしが『みーちゃん、はよして』って言うたら、『おちびちゃんって呼んで、家でそう呼ばれているし』って言わはんねん!」とはづきちゃん。ターザンみたいにロープをすべりおりるアスレチックが気に入って、「もっとやる〜」とだだをこねたこと、キャンプファイヤーが楽しかったこと、石川先生が写真立て作り手伝って下さったこと、牛丼がおいしかったこと etc. 3人が口ぐににいっぱいっぱい話してくれました。

 実は、4年生になって、勉強はどんどんむつかしくなって、もうどうしても回りのお友だちと同じことが出来ないことが増えてくる中で、「やっぱり、普通学級、しんどいんかなあ」なんて弱気に思い迷っていた私がいました。でも、すごくいい顔して元気一杯の笑顔で帰ってきたみゆきを見て、また、みゆきがいることがあたりまえになってしまっているお友だちのそんな様子を見て、「やっぱり、みんなと一緒にいるからこそやな〜」って、日頃の苦労(?)が報われた気がしました。

 花背山の家が終わって、またいつもの生活に戻ったみゆきは、学校から帰ってくると、また「学校つかれた〜」をくり返しています。お友だちが何千、何万のわり算を始める中で、みゆきはまだ、ひとけたの足し算をくり返しています。でも、女の子4人で回している交換ノートの一員に加えてもらったり(これを、また母が手伝って書くのも一苦労ですが)、「意味ないじゃ〜ん」「見てわからんか!」など、本当ににくたらしく(かつ、タイムリーに)悪態をつくのをみると、みんなの中で育つって、こういうことなんやなって、改めて感じた五月でした。


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