京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2005年6月号 掲載)

3才からの性教育

こてらさちこ   

 先日、CAPのスペシャリストが行う性教育のワークショップに参加した。
 私はついつい性暴力の被害から子どもを守るためには・・という観点で感情的に聴いてしまう・・・。障がいをもつ子は、もたない子の8倍被害を受けやすいという。性暴力の加害者は、性知識のない、誰にも報告をしない子をねらうということ。そんな話を聞いて改めて、親子で性について気持ちよく話せる関係でありたいと思った。

 それと障がいのある子どもへのCAPプロジェクト報告集にこんな内容のことが書かれていた。障がいをもつ子は、周りの人にちゃんと世話してもらえるように愛想よく、いい子でいることを期待され、他人に依存せざるをえないことから自尊感情が低くなりがち。依存関係にある人からの暴力は特に人に話せず孤立してしまうことが多いのだとか。そして加害者にさえ自分を認めてもらいたいという感情を抱くこともある・・と。そんな話を読むと悲しいやら腹立つやら涙がでる。でも、私にも思いあたるふしが・・・。

 私も子どもを連れて人に会うとき、心のどこかで愛想よくしてて欲しい・・・みんなにかわいがってもらえるよう愛嬌のある子でいて欲しいと願っているような気がする。
そうして少しずつ子どもの自尊感情を傷つけていくのかもしれない・・。
 我が子のまるごとを愛し受け入れているつもりになっていた自分。
 やっぱり、どんなにあなたが大切か、かけがえのないいのちかを子どもに伝えたいし、何より自分を大切に思う心を育てたい。
 ありのままの自分に自信をもって生きて欲しいと思う。でも、それにはまず親が自信をもって楽しく気持ちよく生きる姿を見せることだなぁ・・と思う。

 今回の性教育のワークショップを受けて、親にできること・やるべきこと(やってはいけないことも)がたくさんあると痛感した。



★オススメの本★「メグさんの性教育読本」メグ・ヒックリング 発行:ビデオ・ドッグ

※CAPとは・・Child Assault Prevention の略で、こどもへの暴力防止プログラムを実施する民間グループ。

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