京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2005年6月号 掲載)
にんぷいろいろ日記(その3)

こてらさちこ

 いよいよ妊娠8ケ月。自宅出産の予定なので、助産婦さんが家まで検診に来てくれる。やっぱり来てもらうと単純に有難い。(笑)
 あきとと2人で助産婦さんを待つ・・。そして1時間くらいおしゃべりしながらの検診。10ケ月の間に何回かは血液検査のために病院へ行くのだけれど、これがなかなか大変! 2時間待って検診は5分ということも・・・さらにお金を払うのに30分かかったり・・。

 家に助産婦さんが来てくれて、この家で産むのだなぁ・・としみじみ実感した。
 お産のとき、あきとは一体どうしているだろう?? いつものように太鼓を叩いて踊っていたり、お腹が減ったと泣いたり・・いつもと変らぬ日常のなかで陣痛のときを過ごすんだろうなぁ。(笑)それもまた楽しみだ。

 お産の場面を見るのってどんな気分だろう? 私には想像もつかない(笑)
そこで夫に聞いてみた。答えは「未知との遭遇・・」だそうだ。
何のこっちゃ、やっぱりようわからん(笑)でも、あきとにもこうして私のお腹から生まれてきたことを伝えたい。

 自宅出産はあくまでも予定。貧血だったり、何か問題があれば自宅でも助産院でも産めない。疲れ気味で少しむくみがでてきた私に、助産婦さんの一喝。「小寺さんの体調管理は、小寺さんにしかできないんだからね」
近頃のぐうたらな生活で、心あたりのある私はたじたじ・・。

 私の目指すお産って何なんだろう??と考えたとき、これまでは助産院での出産や自宅出産など、方法にこだわっていたような気がする。でも、“こんなお産がいいお産”と決めつけないことが大事だと気づいた。自分の心や体と、とことん向きあい、自分の体を愛しみ、妊娠中を楽しく気持ちよく過ごせたら、私にとっていいお産だったと思えるんだと思う。

 そして、それが赤ちゃんのまるごとを受け入れる心と体の準備につながるのかもしれないなあ。結果的に難産でも、帝王切開でも、早産でもそれは同じこと。
ぐうたら妊婦の私・・。もっと自分の体を大切にしよう!!

 最近のあきとは、私の変化を感じているのか少し甘えん坊(笑)
2月に卒乳してからは、私の方が寂しくなるくらい抱っこの回数も減り、おっぱいに見向きもしなくなったのに、最近のあきとはおっぱいを触ってはニンマリ。一緒にお風呂に入ると、なんだか今にも吸いつかれそうな気配。寝るときは、おっぱいに顔を埋め、実に幸せそ〜な顔をしながら寝る・・。

 そんな日々が続いてたのだけど、先日とうとう寝ている私の服を勝手にめくって、おっぱいをペロッとなめた!! まるで私を試すかのように・・・。
 そしてニヤニヤしながら私の反応を見ている! その愛嬌たっぷりの笑顔に「飲んでもいいよ」と言ってしまいたくなるけど、そこはがまん。

 妊娠8ケ月になって、おっぱいから匂いがただよっているのだろうか・・。
それとも、早くもお腹の赤ちゃんへの焼きもちなのかなあ。
飲ませたくなる私と、飲みたいあきと・・・2人でがまんがまん!!


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