京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2011年6月号 掲載)

みゆきの高校生日記

4年生になって

島嵜実幸


 私はこの4月で4年生になりました。今年の5月では1つだけ経験しました。
それは大雨警報の時でした。5月12日に大雨警報が福知山市に出ていましたが、「それだけじゃ休みにならないだろう」。と母と言いながら学校へ行きました。行ったと思ったら大雨洪水警報が出ていたので学校へ着いたら先生がバスを止めていたので、学校が休校になったので学校の前で乗り替えて帰って来ました。10時50分ちょっと前には帰って来ました。保津峡の川が茶色になっていました。

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島嵜明子

 季節はずれの台風が日本列島に添って北上し、5月10日、11日、12日と3日連続で雨が降り続いた3日目の5月12日木曜日朝。テレビは昨夜からの京都府北部の大雨警報を相変らず伝えていました。雷の大嫌いなみゆきは、「こんな日は学校行きたくないなあ、でも大雨警報では学校休みにならへんやんなァ」と言いながら、それでもいつも通り6時41分発、丹波口から出かけて行きました。

 担任の先生から電話が入ったのは8時15分頃、「みゆき、もう、学校行きましたよね。警報が出たので休校です」とのこと。「学校行きましたよねとちがうやろ、もう着きますョ!」とこれは心の声。口では一応「わざわざありがとうございました。」と礼を述べる。

 私も当日は葵祭の中の御蔭祭の日で手伝いに行くはずが、雨の様子見で、結局中止になって、あちこち連絡したりと、朝イチからバタバタしていたら、それでも11時前には、みゆきは帰ってきました。みゆきの話を総合すると・・・・。

 みゆきは丹波口から山陰線で園部へ、そして福知山行きのJRバスで1時間、8時30分頃学校に着きます。他方、福知山から約30分、JRバスで学校に来る生徒もいて、そのバスもやはり8時30分ごろ学校に着きます。ここからがスゴイ。三和分校の先生は、園部から来たバスと福知山から来たバスの両方を学校前でストップさせて、園部からきた数人(みゆきもその中の1人)を福知山から来たバスに乗せ、福知山から来た数人を園部から来たバスに乗せ、全員無事帰宅させたのでありました!だって8時30分のそれに乗らなきゃ、次、園部へ戻るバスは、ナント11時14分までないのです。田舎のバスと田舎の高校。お互いが手をとりあって地元を守っていることがよ〜く分かった。そして、4年目にして初めて経験した出来事でした。

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