京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1997年6月号 掲載)
父親の見た有香の   

中学生時代(入学式)

高平福治   

 入学前日までの中学校側とのやりとりを思い浮かべ少しの不安と大きな期待を抱きながらの入学式でした。
 クラス発表の名簿を見て喜ぶ子、残念がる子。「有香は何組」と声をかけてくれる子供たちや親御さんを見て、気に掛けてくださる人たちの見えないカに、いまさらながら感謝です。

 新入生入場に始まる式次第。大きな体育館でのドキドキの1時間だったろうと思います。(父は30年ぶりの校歌に感無量?・娘の大先輩になります)

 式のあと、教室での先生の説明を聞いている娘の緊張感がビシビシ伝わる、そんないつもと違う教室でした。初めてのクラスでの名前の確認、プリントの配付等なんとかうまくやってくれるよう子供を信じつつも願わずにいられない父でした。

 その後、担任、学年のまとめ役の先生と1時間ほど明日からのこと、娘の小学時代の状況、親の思い等話合いました。先生からの率直な意見や子供とまっすぐ向き合って話される姿勢など好感の持てる話合いになり、それまでの不安は、かなり解消されました。

 中学では、同じ小学校からの子供たちは1/4程。ほかの子供たちは障害を持った子と関わるのは初めてです。(中学の通学地域の小学校には障害児学級はありません)クラスメートがどのような反応を示すのか、有香と関わりを持つ事によって、どう変わっていくのか、これから楽しみです。

 入学した中学には障害児学級があり教育委員会や中学校側との話合いでも障級を勧められていた経緯もあるので、その対応は課題として残ります。

 有香にとって新しい時代がスタートしました。楽しい中学生らしい生活を送れる様にサポートしていきたいと思います。
(娘と同級生たち、現場の先生を信じて・・)


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