京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1998年6月号 掲載)
コミック誌の中のダウン症

高平福治   

 「シルキー」と言う女性向けのコミック誌(隔月発行・白泉社)に こだまちか さんがダウン症をテーマにしたものを書かれています。

 これまでの内容は「まほうの手」と言う ダウン症児を出産した夫婦の葛藤を描いたものや、「臨月」と題して出生前診断をテーマに書かれたり、「花が咲いたら」−ダウン症児とともにー と言う題でダウン症の姉を持つ女性が、傷つき悩みながら成長する心の動きを描いたものなどです。

 今回は「ずっと大好き」−いい子でないと愛せないー と言う題名で いい子をずっと演じてきた女性がダウンちゃんを産んで悩みながらも子供を育てていく物語でした。

 その中に こんな台詞が出てきました。
  「なんで検査せえへんかったんや」
  「検査? 検査ってなに 出生前の?」
  「そうや そうすれば うちの「ともや」はダウン症やなかった」

 父と娘の会話なのですが トリプルマーカテストのコマーシャルベースにのった普及でこんな台詞も増えてくるのかなと 少しブルーな気分になりました。(後半でダウン症についての フォローは きっちりと されています)

 次回(7月3日発売)もダウン症をテーマにした話がのるそうです。メジャーなコミック誌では ないようですが、障害の事が若い女性を対象にした雑誌に載ることは 正しい情報のものであれば良い事だと思いますし どんどん増えていってほしいものです。

 まだ、見ていない人は ぜひ一読を! ・・・立ち読み おおいに結構 (笑)

− この紹介文は、なぜか 高平・父 でした −


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