京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(1999年6月号 掲載)
父親の見た有香の 

中学生時代(修学旅行I)

高平福治   

 このエッセイもどきを書き始めて2年が過ぎました。きっかけはトライアングルの会報にどうも父親の投稿が少ないという思いを持っていたのと、当時パソコン通信の障害児教育フォーラムで色々な人と意見を交わす機会もあり、何か娘に関して思っていることを3〜4回に分けて書いてみたいとの軽い気持ちでした。そのうち「中学生時代とタイトルにつけたんやから3年続けなあかん」「途中で止めたら修学旅行は出てこないじゃないの」「有香の中学生ぶりがわかって楽しい」など、いろんな人に言われて気の弱い私としてはネタのないときは手抜きをしつつ なんとかここまできた次第です。
前口上はここまでにして…

 中学生活最大のイベント、修学旅行がいよいよ迫って来ました。事前の学校側の説明会では、信州方面に行ってスポーツに親しむ企画で、パラグライダー、マウンテンバイク、グラスボード、グラススキーなど班わけして楽しむ予定だそうです。

 兄の時は全員でサイクリングをしたので、親の怠慢?で自転車に乗れない娘の時はどうするか、ちょっと頭が痛いなと思った記憶があります。今回の企画でも娘にあいそうな班はないのです。
(スキーには何回となく連れていったのですが娘はもっぱらソリ派でしたから・・)
 どうしょうかと悩んでいた時、トレッキングのメニューが追加されたと聞いて、これに決まりとばかりに有香と母親が話をして、この班にすることに決めました。
 その後、保育園や小学校時代からの友達が「中学時代の思い出に有香と一緒に歩きたい」と言ってくれたと母親から聞き、本当に小さい頃からの友達はありがたいものだとつくづく感じ嬉しく思いました。これで娘の旅行もさらに楽しくなることでしょう。

 「おはよう」と朝のあいさつを交わした後、「もうすぐです。・・修学旅行」と目を細めて笑顔で言う娘は きっと修学旅行に胸躍らしているのでしょう。
 この文章が載る頃には、娘は思い出をいっぱいつくって旅行から帰ってきています。次回は修学旅行の様子など書けたらと思っています。


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