京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)会報


(2002年10月号 掲載)
JDS徳島大会に行ってきました!「未来を拓く」  9月14.15日

 障害者に対する施設設備が全国的に見ても進んでいる徳島県で、ダウン症を持つ人のライフステージを考える目的で全国大会が開催されました。“彼らが一社会人としてありのままに個性を発揮しながら充実した毎日を送るために、私たちは何ができるのか、何をしなければいけないのか、共に考えましょう。”この大きなテーマに期待を抱いて1泊2日参加してきました。

*開会に先立ち、地域の共同作業所の仲間たちがピアノ演奏による歓迎をしてくれました。
 真剣な表情ときれいなピアノの音色に、参加者は「来てよかった」の思いをもこめて大きな拍手を送りました。

*記念講演 南守あじさい園園長(高知県知的障害者更生施設)
 「制度の変革とこれからの施設の動向」と題して、障害者自ら福祉サービスを選択し費用を市町村が補助する支援費制度の概要と問題点が画像を使ってわかりやすく話され、先日谷口氏の学習会で予習していたこともあって、その場ではなるほどとうなずいておりました。

 施設のあり方については、子どもたちが自分の家庭と同じように思えるような施設づくりを考えていかなければと。家庭のほかにもう一つの家庭を持つ、施設の仲間と職員がさらに本人の生活にとってよりよい存在であること、それには行政主導によるのでなく、親が財政や運営も含めて土地探しや建設の実現に向けての行動の大切さを話されました。

*「ほっとハウス」地域共同作業所の開所から運営まで
 「今日もげんきで朗らかに」の合言葉そのままのお母さんの実践報告でした。
あちらこちらと支援を求めて、働きかけ一歩一歩あゆんでこられた労力など吹き飛ばすたくましさが素晴らしくもあり学ぶところでした。子どもたちが地域の中に溶け込み、喫茶店と手づくりお菓子、手芸品の販売などに生き生きと取りくむ様子を聞くにつれ、トライアングルのメンバーでも青年期・成人期を見すえて実現していく道筋を探っていく必要があるのではないでしょうか。皆さんはどのように考えていられるのでしょうか?
(かわいい手芸品をお土産に買いました)




夕食懇談会 おどらにゃそんそん 阿波おどり おどったよ

 葵連の皆さんのご指導で明子たち本人部会は講習を受けて、その踊り振りを懇親会ではっぴ・はちまき姿で披露し、地元徳島の方たちが加わって大いに盛り上がりました。

 翌日は親たちが施設見学。別行動で本人たちは施設の創作室で藍染・木工・ガラス工芸・七宝などを体験し、あっこは藍染のハンカチ&ガラスの箸置き&木のこまを作り、お土産ができました。地元徳島新聞にJDS大会の模様が大きく取り上げられていました。

 徳島〜京都高速バス3時間で結んでいます。バスに弱い私ですが、便利で安価で四国が近いと実感した次第です。
阪本冨子



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